『水の行方』
お墓での水に関する不思議なお話。
お盆の墓参り。
バケツやタワシ、箒と塵取りなどの掃除用具を持ち
先祖の眠る霊園へ。
最初に線香と蝋燭の残りや花立の部分などを清掃し
次に雑草や周りの落ち葉や小枝を片付け
墓石の上段からバケツに汲んだ水を掛けて
タワシで汚れを擦り落していたのですが
一番下段の石は濡れていなかったので
直接、手で水を掛けながら清掃していたのですけど
思ったよりも早くバケツの水が無くなってしまい
もう一度駐車場の入り口にある水道まで
水を汲みに行く事に。
一通りの汚れは擦り落しましたが、汚れた水が乾く前に
綺麗な水で洗い流す為、急いで水を汲み戻ってきましたが
またしても上から掛け流した水が一番下の石にだけは
横を見ても後ろを見ても水が流れてきません。
墓石自体に水が入り込むような溝や穴もありませんし
綺麗に加工されて磨かれた石同士には殆ど隙間も無く
いくら照り付ける太陽によって石が熱せられても
これだけの水が瞬時に蒸発するとは考えられませんが
石材の種類によっては多少の吸水性があるのでしょうか?
とりあえず、仕上げにタオルで墓石を拭きあげ
一通りの清掃を終えたので、あとは花立の筒に水を入れて
花を供えようとした所、先ほど汲んできたバケツの水は
まだ半分以上の量が残っていると思っていましたが
コップ一杯程度しかなかったので再び水を汲みに行く事に。
再度、水汲み場まで行き蛇口からバケツへ水を溜めている間
当たりの景色をのんびりと眺めながら待っていたのですが
バケツ1杯の水を溜めるのに掛かる時間なんて
普通なら10秒程度の時間なのでしょうが
バケツを見ると、やっと半分といった所だったので
そのまま水の量を見ていると、蛇口からは水が勢いよく
出ている割にバケツの水位はあまり変わらず
底にヒビでもあり水が抜けているのかと思ったけれど
バケツを持ちあげても水は漏れておらず
不思議に思いながらもお墓へ戻る事に。
汲んできた水は花立の筒へ入れたりする程度なので
あまり減らないと思っていましたが、花立に水を入れる際
少しは零れてしまうのですけど、それでも結構な量が
入るように感じ、結局バケツの水は幾らも残らず
ほぼ使い切ってしまいましたが、無事に清掃を終え
御参りも済ませて帰って来ましたけれど・・・
思い返しても、あの時の水が何処かへ消えていたような
そんな感覚が今でも消えません。
最後までお読みいただきありがとうございました。




