夢見る東京
【しいなここみ様の「瞬発力企画」「夢見がち」になります】
のほほんと過ごしていたら、位置についてよーいドン!に間に合わず。゜(゜´ω`゜)゜。
瞬発力がないのかもしれない。笑
生活指導の先生に怒られないようにしなくては(°▽°)!
東京はキラキラしている。
田舎にずっと住んでいる私には眩しいほどにキラキラしている。
☆
夢見がちな私。
東京で暮らしてみたいと夢見て、行動にできないまま30歳になってしまった。
ただ何となくの夢はなかなか叶わないらしい。
そう、私はただ何となく東京で暮らしてみたいのだ。
東京に行けば、こんな私でもドラマのようなロマンチックなことに出会える気がして。
今の現実は私にキラキラを与えてはくれないから。
毎日仕事ばかり。恋人はいない。
今の私には仕事しかないと思っていたが、その仕事を今日辞めてきた。
終わらない仕事、どこまでも続く残業、うんざりする朝の無限ループから解放されたくて、仕事を辞めたのだ。
仕事を辞める前に、友達に相談したら「自分の好きに行動したら良いんじゃない?人生1回だからね。決めるのは自分なんだし。」と言われた。
シングルマザーの友達の言葉は深く胸に刺さった。
私は東京に1ヶ月住むことに決めた。
仕事ばかりやっていたので貯金はある。1年いてもいいかもしれない。
でも不安が大きい。
無職でいることも、減っていく貯金も。
いろいろ考えると保守的になる。
だから1ヶ月だけ!と私はマンスリーマンションを携帯で探した。
若い時だったら何も考えずに行動できたのかもしれない。
☆☆
東京に来て3日。
夜の明るさに、人の多さに、ビルの高さに驚く。
キラキラが眩しい。
東京に来て2週間。
ドラマのようなロマンチックなことには出会っていない。
素敵なカフェに行ったり、綺麗なワンピースを買ったり、私は満足していたつもりだった。
ただ今は疲れている。
毎日、行きたい場所と欲しいものを必死で探したり調べたり。
私はここで何がしたいのだろう。
東京の夜はキラキラしている。
最近、星を見ていないことに気づいた。
東京がキラキラしすぎて、星のキラキラが見えないのか。
近いキラキラより、今は遠いキラキラを探してみたいと強く思った。
東京に来て1ヶ月後。
地元の田舎に帰ることに迷いはなかった。
何を夢見て東京に来たのかはわからなくなっていたが、来て良かった。
帰ろう。
私は地元には何もないと思っていた。
だけど、地元には地元の素敵なものがあるじゃないか。
☆☆☆
数年後、私の住んでいる村は日本一星空が綺麗な場所として有名になった。
私が求めていたキラキラは地元にあった。
私も東京に住んでみたいな、1ヶ月だけ。
日本一綺麗な星空が見える場所にも行ってみたい。