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響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテストで「チーム高坂」が敗れた理由 ①
黄前久美子、ユーフォニアム。
高坂麗奈、トランペット。
塚本秀一、トロンボーン。
井上順菜、パーカッション。
森本美千代、ホルン。
釜屋つばめ、マリンバ。
加藤葉月、チューバ。
小日向夢、トランペット。
これが主人公黄前久美子の二年の秋、「アンサンブルコンテスト」校内オーディションに「フロントライン~青春の響き~」で臨んだ管打八重奏のメンバーとなる。
このうち、黄前久美子は部長、塚本秀一は副部長、高坂麗奈はドラムメジャーに決まっており、北宇治高校吹奏楽の幹部三人が同じチームに属している。
さらに、井上順菜と森本美千代はパートリーダーである。
また、小日向夢は唯一の一年ながら、夏におこなわれた吹奏楽コンクールのメンバーに選ばれている実力者である。
これだけのメンバーを揃えながら、校内オーディションの部内投票では三位以内に入ることなく終わっている。
言ってしまえば、惨敗である。
この理由はどういうものかを考察してみたいと思う。