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箱シリーズ

赤くなっていく箱

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2023/06/07



 頭が痛い。


 目を覚ましたら、箱の中に入っていた。


 それにしても頭が痛い。


 一体どうしてこんな箱の中に?


 頭が痛い。頭が痛い。


 箱の中は真っ暗で、そして狭い。


 頭が、頭が痛い。


 自分一人が入るくらいのスペースしかない。


 頭がいたいいたいいたい。


 なぜ自分がここにいるのか、思い出そうとしても、何も浮かばなかった。


 いたいいたいいたい。


 それどころか自分の名前とかも、まったく。


 いたいいたいいたいいたいいたい。


 箱を叩いたり蹴ったりしてみたけど、びくともしない。


 いたいいたいいたいいたいいたい。いたいいたいいたいいたいいたい。


 声をだしたが、人の反応もない。近くにだれもいないようだ。


 い。


 けれど、唐突にごとっという音がして、箱が運ばれていく気配。


 た。


 そして、ごうっという音がし始めた。


 い。


 箱が真っ赤になっていく。


 頭が痛い。そうだ思い出した。転んで頭を打ったんだ。

 それで、意識が落ちた。死んだかと思ったけど、生きていたようだ。


 なら、声を出して知らせないと。

 きっと他の皆は俺が死んだと思っている。


 じゃないとこんな箱に入れられたりしない。

 人間が入る所じゃないんだ。この箱には。


「おーい! 誰か! 頼む! 気づいてくれ! まだ俺は死にたくない!」


 真っ赤な炎が目の前に迫って来た。



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