対人戦=経験
「ああああああぁぁぁぁ」
もう嫌だ。こんな生活。
「大丈夫?」
また…人間が近寄ってきた。
「近寄るな!そして私に話しかけるな、くず共。」
そう言い、暗速玉をぶっ放す。
「樋木…こんなことしていいの?これがあなたの臨んだ結果?」
うるさいなぁ…
「状態異常…そんなものはよ、当たらなければいいんだよ!」
なぜ…暗速玉に、状態異常をつける効果があると見抜いた?
「恐らく、相手にも、私のような存在がいるんだよ…それか、並外れた鑑定能力。」
「ふぅぅん…私の攻撃から逃れられるとでも。」
「当たり前だ。お前はすまないが、見たところ、最上位精霊「エルガート」を体内に取り込み、自信を強化しているようだが…私には勝てぬ。」
「ほほぅ…私の特性を見抜いたか…」
まさか…こいつに、私の特性を見抜かれるとはな…
*
見たところ、相手のレベルは50。属性は…毒スキルは…ERスキル、加速空間、ベルゼゴーウ、確解、詠唱破棄…あれ、ベルゼゴーウって、確か無間スキルに進化する、9つのうちの、1つだった希ガス…そんなことないか!!
そんなことどうでもいい!
「暗速玉」
かわされたが…それくらいは予想内。
「虚空転送、死滅毒」
なんか魔法を放ってきた。虚空転送は、ベルゼゴーウの権能の一つかな?
虚空転送は…背後に回ってきたか。死滅毒は…毒属性から派生してきた、初級魔法の近接型の魔法だな。情報収集は大事なのである。
「禁忌:エターナルミネット」
「べふっ」(ドロップキック食らいました。)
(気絶)
*
私としたことが、気絶してしまったようだ。
私としたことが…不覚を取ってしまったようだ。
って、そんなことじゃなくて、こいつが何者かだけ知っておこう。
こ奴は、武術を極めておるのか?私は、魔法だが…
取り敢えず、場所の紹介だけしておく。対外こういうことをやることは、私なのである。
「ここは、恵夢の家だな。」
「流石に、知らない人にこういうことを言うのはまずいんじゃない?」
「別にいいじゃん。」
「…どうなっても私知らないからね。」
「ウイーっす。」
適当な返事を返して会話を断ち切る。
無乃葉の説教は長いのである。
とっとと話を変えたほうが、身の安全も確保できるのである。
「ささ!お茶でもどうぞ!っていうか、自己紹介すらしてないな。君は見たところ…転生者の悪魔だね。」
「なんでわかるんだよ!」
うわぁ…滅茶苦茶唐突な突込み。私でなくても見逃しちゃうね。
っていう冗談は置いといて…こいつ…悪魔のくせに、物理攻撃してきたんだが…まぁ、悪魔なら、私に勝てたのも納得がつくけど。
「凄いね!この人も転生者なんだ。」
無乃葉が驚いている…そっか。転生者は今のところ、私と、恵夢しかいないのか。
「まぁ…戦っているときからうすうす気がついていたけどね…だって、結構強いもん。」
「まぁ…確かにね。滅茶苦茶強かったし。」
流石に、無乃葉も気が付いていたようだ。
「恵夢にはね、特殊能力を読み取ったり、転生者か、否かを読み取る、特殊能力を持っていうらしい。」
因みに、無乃葉にもある。
普通にチーターだよな。私にも譲ってほしいよ。
「そして…君にもいるようだね。予想どうり樋木と戦っていた時から、おおよそ気がついていたよ。…まぁ…普通の人間…もとい、転生者じゃありえないほど、動きがいいもん。普通、レベル50じゃ、そんなにいい動きできないもん。これは、1000レベルくらいの動きだもん。君の脳内にもいるんだね。萩原っていう子…簡単に説明すると、君と一緒に転生した子だね。」
うんやっぱりいたわ。
「私たちの脳内にもいるぞ。私は、「空菜」。」
「私の中は、「無乃葉」。」
「結構私みたいな人っているんだ。」
「いや…この世界には、私たちしかいないよ。」
「すっくねえな。」
やっべ。ついつい新たな知識に突っ込みいれちゃった。
「空菜、声だせる。」
「出せるよ。」
「はあああああああああああああっ。なんで脳内にいる人が現世に向かって、声だせるんだよ。おかしいだろ。」
「いやいや、脳内と現世は、厚い、「次元層」で行き来できないようになっているんだ。だから、外と中から、一緒に、「次元層」をぶっ壊せばいいんだよ。」
「滅茶苦茶、簡単だけど…」
滅茶苦茶混乱してる…流石に、「絶対に無理」って思っていたことを、軽々とこなす人がいたら自分だって、そうはなる。
仕方ないっちゃ仕方ない。
…そんなことより、禁忌:エターナルミネットの、バックアップ作りすぎたから、コッソリと昴と萩原に渡しちゃお。
「ほいっと完了。」
やっべついつい声出ちゃった。取り返しがつかないから、元から教えるようなしゃべり方で、話してごまかそう。
「「「何が?」」」
ふつうそうなるよな。
「ふっふっふ…昴に、禁忌:エターナルミネットを渡したのだ!」
「結構、「能力付与」を獲得するために、スキルポイントを、使ったのだぞ!」
「スキルポイント…それって何?」
「ここに無知な馬鹿がいます。教えてやってください。」
スキルポイント知らないって…よくここまでやってけたな。
ステータス表
ステータス表
個体名:昴
種族名:デーモン(悪魔)
レベル:50
スキルポイント:1000
属性:毒
コモン:思考加速
ER:ベルゼゴーウ、確解、詠唱破棄
禁忌:エターナルミネット
初級魔法:毒霧、死滅毒
中級魔法:ポイズン噴射
特殊能力:並列意思 萩原、空菜、無乃葉 永遠の縁 樋木、恵夢
個体名:樋木
種族名:デーモン(悪魔)
レベル:50
スキルポイント:0
属性:暗
ER:シャール
禁忌:エターナルミネット、召喚:エルガート
上級魔法:暗速玉
特殊能力:並列意思 無乃葉、空菜、萩原 永遠の縁 昴、恵夢
個体名:恵夢
種族名:デーモン(悪魔)
レベル:50
スキルポイント:800
属性:岩
コモン:森羅破誓
ER:ナミット
禁忌:無縁相応
中級魔法:落下岩石
特殊能力:並列意思 空菜、萩原、無乃葉 永遠の縁 昴、樋木
はいどうもこんちゃっす編集作業の慧でーす。
結構時間とられた。夏休みですね!皆さんは何しますか?よかったらコメントに書いてください!私は相変わらず家で編集作業ですけど…まぁ、夏休み(サマーバケーション)お怪我の内容に楽しんで、小説を読んだりしてください!それでは。