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誰がために剣を持つ  作者: hope
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古い伝承

かつて世界は別たれず一つだった。

全ての拠り所であり、全てのことがあった。

そして、全ての国さえも。


世界の覇を唱える騎士たちの王国、病に倒れた国家、孤独な愚者の王が佇む神殿、秩序の都。

皆一様に隣接していた。

しかし、ある時、変化が起こった。

巨人が地を砕き、死の風が空を舞った。

秩序の都は転覆し、王国は自らをその城壁で囲った。


こうして、世界は別たれた。


そして、どの国でもない、かの封印者の地、繋ぎ止められたモノが動き出す。

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