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孤児からでも成り上がる!

(万人の万人に対する闘争)


これはホッブスの著書リバイアサンの一節である。

極めて真理だろう。争いの中に歴史が生まれ、歴史は争いを生む。

ここで私は読者達に知ってもらいたい。争いによって生まれた英雄を、歴史に名を残す英雄を。


あなたは知るだろう、人は一人では生きていけない。しかし、英雄という個が大勢を殺し、そして生かすだろう。 この歴史は読者諸君に色々な考えを及ぼすだろう。

(ひどい!) (悪魔だ!) (ここまでするのか!)


そして、(凄い!) (かっこいい!) (憧れる!)


人によって意見は別々だ。だが、それでいい。色々な思いを持つべきだ。

あなたはその時代に生きるものではない。

だからこそ楽しんでくれ!


願わくば、憧れてくれ。私が主君と崇めた男を、

そして、この著書が次に来るかもしれない異世界人の為になる事を切実に願う。


この著書は異世界から来て、ヘルセナ王国宰相になった日本人、朝霧翔が記す。









「ああ、腹が減ったなぁー」

「もういちいちそんなこと言わないで! ディルが言うとそう思っちゃうじゃない!」


「だって、しょうがないじゃないだろ! もっとご飯を支給してくれてもいいのになー、」


「ディル、メリー、もう辞めてくれ、今から戦争に行って、活躍すればいくらでも食えるんだから」


そう、このフライス王国は今隣国のブライド帝国と戦争中である。

この戦争はあまり大きくなく、数千規模の戦争だ。


今度の戦争はフライス王国の辺境伯である、ウィルバット家とブライド帝国侯爵トースキア家との争いである。


なので兵を集める為に、適当なスラム街の物も集めている。


そして戦争で活躍すれば、褒賞をもらえ、凄い場合は爵位が貰えるときもあるらしい。


だから、俺たちは今、戦争に行くために列に並んでいる


俺たちみたいな孤児の人間なんて戦争で活躍するぐらいしか成り上がれない。

まぁ、だから行くんだが


「まぁまぁ、アスト 、二人は緊張してるだけだから」

「そうそう、ルイーナのいうとおりだよ。許してやって」

「そうだなカムイ」

その気持ちは分かる。俺だって緊張してるからな。


「まぁ、俺たちは幸い魔力総量が多いからな!大丈夫だって!」


そう、この世界には魔力がある。 全ての人が魔力を持っている。そして、その魔力を纏う、これを纏いという。


しかし、普通の人は所有魔力が低いため、意味がないが、ここで大事になって来るのは、所有する魔力量によっては普通の人の倍から何十倍程のとてつもない力を出すことができること。


魔力総量は人によって限界が決まっており、いくら増やす努力をしようが、一定の量まで行くと増やすことができない。


幸いにして俺たちの魔力総量は多く、まだ誰も限界が来ていない。


かなり才能があるかもな?


「おい!お前ら無駄話ばっかしてるな!さっさと歩け!」


はぁ、早く戦場に付かねーかな?


2日後やっと今回の戦地に到着した。


こちらの軍は五千で相手の軍は七千である。


「なぁ、やばくねーか?」


俺もそう思う。


だが、やるしかない…活躍して成り上がりたいからな。


「イケーー!突撃だー!」

「おおおーー!!」

「しねーー!」


戦争が始まった。 俺たち5人は一斉にその場を駆け出した。

俺たちは魔力のおかげで人の8倍程の力を出せる。


身体能力のおかげで最前線まで来ることが出来た。

「槍兵構え!」

敵将が言う。

遅いがな。


俺たちは地面を大きく蹴り、槍を飛び越え、敵陣に侵入した。


「おい!俺たちで敵将の首を取るぞ!」


「おお!!!」


周りを囲んでいる兵たちを一人また一人と切りながら進んで行く。


「おい!何をやっているか!早くそいつらを止めよ!」

敵将が叫ぶ!


「何だこいつら…強すぎだろ。」

「化け物め…」


まぁ、魔力のない奴らからしたら化け物にしか見えないよな。


「魔力持ちはあいつらを止めよ!」


もう遅い!


もう敵将は目の前である。


そこで敵主力の魔力持ち部隊が来た。


「流石に俺たちも疲れて来たなぁ」

「一旦引くか?」

「でも、後ろからもう味方の軍が来たんだよなぁー、敵前逃亡だと思われたら大変だ」


孤児の俺たちがそんなことしたらすぐに殺される。


「取り敢えず、もうひと頑張りってとこだな」



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