世界観
【世界】
〇地上界ヒュオリム
邪神との戦いを終えた神アジェンダが、平和の証として三人の聖霊と共に創造したとされる世界。
非常に規模が大きく、様々な種族が暮らしている。
最も人口が多いのはマルス達も含まれるヒュム族。
世界各地で神アジェンダを信仰している。
〇魔界アヴィス
邪神ハデスが創り出した世界。
神アジェンダとの戦いの後ハデスと共に封印されていたが、ハデスの復活によって封印が解かれた。
地上界に比べると非常に小さな世界ではあるが、邪神の闇の力で満たされており、地上界の者にとってはいるだけでも苦痛を感じる。
【魔法】
〇概要
術者の魔力と自然に存在する精霊の力を合わせる事で発動する特殊な技。
炎や氷といった属性を持つ魔法との相性は、術者の魔力と精霊の力の親和の強さを指す。
相性が良い属性魔法はその他の魔法よりも威力が高い。
各属性における相性は人によって様々で、その原因は術者の気質や魔力の質だというのが最も有力な説だが、正しい原因は未だ解明されていない。
治癒魔法や転移魔法、呪い魔法等々精霊の力を用いない、術者の魔力のみで使用出来る魔法もある。
ちなみに治癒魔法は、術者の魔力を体力や治癒力に変換して対象者に与えるものである。
また、自身の魔力を介して他の魔力を感知する事も可能であるが、この感知出来るレベルにも個人差がある。
〇黒魔法
対象を苦しめに苦しめた上で死亡させたり、一瞬のうちに命を奪う力を持つ恐ろしい魔法。
あまりに危険かつ人道に反した魔法故に、地上界では数百年前にその使用を禁じる法が定められている。
法に反した者には死よりも恐ろしい罰が与えられると言われている事もあり、使用する者はおろか使用出来る者すらいないとされている。
〇呪い魔法
上記の黒魔法に準ずる魔法で、地上界では使用を厳しく禁じられている。
動きを封じる、意識を断絶する、最も強いものでは徐々に対象を死に追いやるなどの力を持つ邪悪な魔法。
ごく稀にマルスのような呪い魔法が一切効かない特殊な体質を持つ者がおり、この体質の者は黒魔法に対してもある程度の抵抗力を発揮するのではないかと言われている。
特殊体質については、当人の潜在魔力の量が影響するのではないかというのが最も有力な説。
また、聖職者にも呪い魔法は効きにくいが、この点については修行の上で身につけた清らかな力が邪悪な力に対して強い抵抗力を持つからである。
【精霊と聖霊】
〇精霊
神あるいは聖霊によって創られ、自然に無数に存在する。
自然の万物に宿るもので、それぞれの力を成しているものである。
目には見えない存在だが、多少の意思は持っている。
普通の者には感知したり、意思の疎通は出来ない存在だが、パルのように常に彼らの存在を感知し、意思の疎通が可能な者もごく稀にいる。
普通の者は魔法を使う際のみ、何となくその存在を感知出来る程度。
〇聖霊
神によってのみ創られる、上記の精霊よりも上位の存在。
明確な自己を持ち、個性も様々である。
炎や氷などの自然の力を司る者、神の補佐的な役割を持つ者などがいるとされている。
クライスやアテナのように人の姿を持つ者もいれば、マルス達がレジェンダの洞窟で出会った聖霊のように炎などの自然物の姿を持つ者もいる。
〇守護聖霊
神アジェンダより、邪神ハデスから世界を守るために選んだ者達を守護する役目を与えられた聖霊。
契約した守護聖霊は契約者の紋章に宿っている。
基本的には契約者の意思でのみ実体として呼び出す事が可能で、そのため契約者が意識を失っているような場合には実体化する事が出来ない。
だが、実体化せずとも契約者のみを守る事は可能。
また、声だけならば契約者の意思に関係なく外に出す事が出来る。
【魔物と魔族】
〇魔物
魔界からの闇の力が影響して変貌した動物と、邪神ハデスがかつての戦いで創り出した生物の二種類が存在する。
地上界の魔物の多くは前者のものである。
ハデスが復活を遂げた頃から地上界に出現するようになり、現在もその数は増加傾向にある。
〇魔族
邪神ハデスが創り出した者達で、神同士の戦いの時代から存在している。
戦いのためだけに生み出された存在であるため、皆高い戦闘能力を持ち、好戦的な性格をしている。
高い戦闘能力を持たせるために邪神ハデスは相当な力を使う必要があり、それ故に数はさほど多くはない。
また、神同士の戦いでもかなりの数が命を落としている事も数の少なさの原因である。
【その他の種族】
〇ヒュム族
地上界の約六割を占める種族。
マルス達もこの種族である。
社会性が強く、新たな技術等の研究・開発において優れた能力を有しており、世界全体の文明発展に最も貢献している。
他の種族に比べ大半が文明の進んだ国や町に住んでいる事もあり、平均寿命は70歳程度と高め。
〇シャウム族
腰から大腿部にかけて、頬と手首の魚の鱗のような肌、魚のひれのような耳が特徴的な容姿を持つ種族。
高い潜水能力を有しており、それを活かした漁業を生業としている者が多い。
大半は海辺で生活をしており、上記の魚に近しい容姿や能力も相まって「海の民」と呼ばれる。




