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現代やめて異世界へ!!  作者: 万象
1/1

二度と戻れない日常

この物語は100%初心者が書いております。

優しい眼で読んでやってください。

 【二度と戻れない日常】

 

 ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ・・・・


 朝日の光に照らされた家々、さらに1軒の1室に

 その音は響いていた。


 「んんぅ~~ん・・・・・は?!

  うああーーーーー!!」


 今日も慌しくも平凡で代わり映えのない日常が始まった。


 「いってきまーす」

  (あ、またやっちまった、1人暮らしなのになぁ。

   実家を出て半年になるが、つい言っちゃうんだよな・・・)


 「おーい!!ゆうー!おはよー!お前も遅刻か?」


 「おはよ!あっちゃん、まだ走れば間に合う!!

  さすがに2週連続は、マジでやばい。」


 「そういえば昨日、厳重注意されたばっかりだったな・・・。」


 『ピンポンパンポーン。あと5分でHRが始まります。

  すぐに教室に入り準備を始めてください。』


 「「「「急げーーーーーーー!!!!」」」


 「ゆう!校門が見えたぞ!」


 「げ!京子先生が立ち番かよ、ってあれ?先生何か持ってないか?」


 「看板かな?なになに

  神・田・勇・樹&轟・敦・也

  2名ともち・こ・くでーーーす・・・だってさ」


 勇樹がふとスマホを取り出して、時間を見ると。

  (あ、2分過ぎてる)


 「反省文10ページとグラウンド100周は、決まったな」


 「うん」

  (こんなことなら、いっそ違う世界に行きたいな)


 気の抜けた顔でうなずく勇樹だった。


 「勇樹、敦也、2週連続遅刻おめでとう。

  お前たち遅刻の常習犯のためにプレゼントを用意しておいたぞ。」


 「京子先生、気持ちだけで・・・・・。」


 「ありえないことだと思うけど、受け取らないわけないわよね?」


 勇樹の発した逃げの言葉も悲しく京子先生の言葉の方が1歩早かったのだ。

 この後3時間ずっと説教+ペナルティー

 ようやく開放された俺たちは、いつもと同じ賑やかな教室は入った。


 「あ、また遅刻したの?!2人とも小学生のときから全く変わらないわね!

  そろそろ成長しなさいよ。」


 そう言ってきたのは、入江南だった。


 「でたな、説教ババァ!!・・・・あっ。」

  (そんなこと言ったらコイツは・・・)


 「いだだだだー!いや!やめっ、ノォーーーーーー!!!」

  (ほら、やっぱり)


 南は得意な格闘技で、あっという間に敦也をボコボコにしてしまったのだ。


 「南さーん、顔が怖いですよー。ほら笑って、スマイルスマイル。」

 

 ギロッ。勇樹はまるで、蛇に睨まれたカエルのようだった。

  (えぇー。何もしてないのに)


 「あ、南ちゃん今日お昼ごはん一緒に食べよ。」


 勇樹の危機にやって来たのは、綾瀬鈴だ。

 南の親友で、料理の腕はかなりのものだが、ほかの事は少し苦手のようだ。

 付け加えるなら、たった今勇樹の救世主となったのだ。


 「いいよ!とりあえず、食堂にいこう。」

 

 2人は楽しそうに食堂に向かって歩いていった。


 「はぁ、助かった。おーい、そろそろ転がってないで立てよ。

  俺たちも昼飯にしようぜ。」

 

 そう言いながら、勇樹は敦也を起こした。


 「いたたた、あいつ本気でやりやがって、やりすぎなんだよ。」


 「しかたねーよ。あんなこと言ったあっちゃんが悪い。

  それはそうと、今日は購買に行かないか?」


 「いいぜ、そろそろ食堂には飽きてきたころだしな。それに、購買のプレミアムサンド

  食ってみたいしな。」


 2人はそう言いながら向かっていると、

 

 ホワァァーーー


 「なんだあれ?光の壁?」


 「どれ?」


 「あれだよ!目の前にあるじゃないか。」


 「だからどれだよ!」


 突如現れた光の壁は、どうやら勇樹にしか見えないようだ。


 「先に行ってるぞ。」


 敦也はあきれた顔で購買に歩いていった。


 「何か仕掛けでもあるのか??」


 光の壁の周りを探すも何もない。

 ふと光の壁に触れた瞬間、

 バチン!!!バリ!バリバリ!

 音と同時に、勇樹の体が光の壁に吸い込まれていく。


 「うわっ!誰か!!助けて!!だれかーーー・・・。」

 

 そこに、神田勇樹の姿はなかった。

呼んでいただきありがとうございます。

暇つぶしになれば幸いです。

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