第19話
〈side 燐〉
テストは無事終了!
赤点なし!
そしてもうすぐ大会が始まる。
おっしゃ!燃えてきた!
帰り道
最近はつばさと一緒に帰っている。
と言うかついて来る。
まあ、別に嫌じゃないけど。
ただこれだけは言わせてもらう、
「くっつくなーー!」
「え〜、いいじゃないですか。先輩♡」
「だって、当たってる…」
デカイものすごくでかい。
出来ることなら揉みたい。
アホか!
燐は顔を逸らして言う。
「いやだな〜、当ててるに決まってるじゃないですか。」
「いや、つばさ俺も男だからさ。」
燐は口調はゆっくりだが焦っているのが分かる。
「襲ってくださいよ。先輩だったら、私…全部…あげちゃいます…♡」
つばさは口に指を当てて、恍惚な表情を浮かべて言う。
燐はニヤける。
うほーー!
これは、いいのか?
いや、ダメだろ!
後輩だぞ、同じ部活だぞ。
「アホなこと言うな。そう言うのはな付き合ってからするもんだ。」
燐はつばさを見ないで言う。
「じゃあ、私を先輩の彼女にして下さいよ。」
「はいはい、今日はケーキ奢るから勘弁してくれ。」
こいつは危なすぎる。
「むぅ……、しょうがないですね。でも離れませんから!」
つばさはそう言って、強く腕を抱きしめる。
もう勝手にしやがれ…
2人はケーキ屋へ
カランカラン
「いらっしゃいませー。おっ、いいねぇ、おふたりさん。」
さつきがレジで出迎える。
「何も良くねえっすよ。疲れます。」
「先輩ヒドイ!」
2人は席に座る。
「ししょー!今日のレッスンを!」
先に店にいた奈津がつばさに走って駆け寄る。
レッスン?
何を教わってるんだ?
「おっす、なっちゃん。じゃあ今日もいってみよう!」
「イエッサー!」
「レッスン1」
つばさは燐に上体を預け、顔を近付けて、
なんだなんだ?
「私といいことしましょ♡」
燐は勢いよく立ち上がり、
「おい!奈津何を教わってるんだ!」
奈津はとぼけた顔をして、
「何って、クラスの男を虜にする方法だよ?」
はぁー?嘘だろ!
何してんだよ!
「方法だよ?っじゃねぇーー!今すぐやめろ!つばさも俺の妹に変なこと吹き込むじゃねえ!」
さつきは苦笑いしながらそれを見ている。
「え〜、なんで?」
奈津が口を尖らせて言う。
「あのな、お前はそのままで充分可愛いんだから、こんなことしなくていい!」
燐はそう言って奈津の頬を引っ張る。
「ふぇ〜、わはっはよ。」
「分かればいいんだ。」
燐は奈津の頭をくしゃくしゃする。
奈津の顔はパァと明るくなった。
「ごめんね、つばさちゃん、私もうレッスンうけない。」
「ううん、いいよ、なっちゃん。」
ふぅー、これで妹は安心だ。
「先輩、私の頭も撫でてくださいよ。」
「は?なんでだよ。」
「いいじゃないですか〜、ほら、早く。」
つばさがスリスリと身を寄せて、目を瞑る。
「燐くーん、やってあげなよ。」
「さつきまで、はぁー、しょうがないな。」
燐はつばさの頭を優しく撫でた。
つばさの顔は綻び、燐にもたれる。
意外と髪の毛柔らかいな。
サラサラしてる。
つばさは幸せそうな表情になる。
「私にはしてくれなかったのにねー。」
さつきは頬を膨らまして言う。
「いや、それは、ていうか、さつきがしろって。」
「あはは、うそうそ、」
燐は手を離した。
つばさは燐の肩に頭を乗せて、眼を少し開き、
「せんぱい。私、幸せ。」
頬を赤く染めて小さく呟いた。
ドキッ、
「ああ、なら良かったよ。」
こいつ可愛いすぎる…
「これは私からのお礼です…」
そう言ってつばさは頬にキスをした。
燐は固まって動けない。
え?つばさは本当に俺のこと…
「あぅ…あぅ、さっちゃーん!」
奈津は顔を真っ赤にしてさつきの所へ走って行った。
さつきはニコリと笑っている。
(懐かしいね、なんだか、私を見てるみたい。)
「先輩、試合頑張って下さいね。」
つばさは胸の前で小さくガッツポーズをして言う。
「お、おう…」
「燐くん、私も沙織と行くよ!」
「奈津もーー!」
「ああ、ありがとう。」




