第16話
〈side 葵〉
悠人が葵達の部屋にいる
「仲直り出来たんだね。良かった。」
葵は胸に手を当てて、肩を撫で下ろす。
「ああ、俺が悪かったしな。」
「ほんっとそれよ!意地張ってばっかなんだから。」
「うっせーな。」
早苗が悠人に詰め寄り、
「何か間違ったことでも?」
「い、いえ、ありません!」
「先輩、早く帰ってくださいよ。ここは秘密の花園ですよ。」
茜が悠人を睨む。
「茜ちゃん、そんなこと言わないでよ〜。俺も花園に入れてくれよ。」
悠人がデレデレしながら言う。
「キモい!」
茜が一喝し、悠人は崩れ落ちた。
ガラガラッ、
「たっだいまー、げっ、まだこの変態いたんすか。」
つばさが倒れている悠人を見て言って、
「てい!」
「グハッ!」
蹴り飛ばし、悠人は落ちた。
「これで安心っす。」
つばさはパチパチと手を叩いて言う。
あはは、つばさ容赦無いな〜
「ナイス!」
早苗は親指を立てて言った。
「つばさ本当に行ってきたの?」
「もっちろんすよ。」
行ったんだ。
「何したんですか?」
茜が言う。
「抱きついて誘惑したんですけどダメでした。」
肩をすくめて言う。
え?抱きついたの?
「つばさは大胆だね〜。」
早苗が感心したように言う。
「立花先輩、強敵です!でも、可愛いんですよ。」
うっとりした表情で言った。
「可愛いって?」
「なんか、女の子に慣れてないって感じ?あんなカッコいいのに慣れてないってなんか良くないですか?」
「あー、それ分かるわー。」
早苗が指を差して言う。
茜がコクコク頷いて、
「開発のしがいがあります!」
拳を握って言った。
開発!?
やっぱり茜ちゃんは怖いな。
「さらに惚れました!」
やっぱり、好きなんだね…
「それより、もうすぐテストっすね〜。憂鬱です。」
つばさの表情が暗くなる。
「私は傑がいるから安心だわ。」
「勉強なんて余裕です、茶番ですよ。」
「茜ちゃん賢いの?」
「普通ぐらいですよ。授業聞いとけば何とかなります。」
「いいな〜、私は寝てばっかだからな。」
「それ、私もです!」
「だよね〜。」
「葵先輩は頭良さそうですよね。」
「あ、まあ、苦手ではないかな。」
つばさは葵に迫って、
「やっぱり、彼氏と一緒に勉強とかします?」
「うーん、私はしないかな?」
2人きりではなかなかしないな。
「葵、ガード固いもんね。」
「え?」
「先輩それじゃダメですよ?もっと余裕を持たせなきゃ。」
でも…
私は…
「そうかな?」
「はい!そのうちこの変態に襲われますよ。」
つばさは悠人を突きながら言う。
「悠人はそんなことしないと思うけど…」
「分かんないですよ。」
「そうです!襲われる前に襲いましょう!」
え?襲う?
私が!?
「いや…、私はそんなことは…」
2人が葵にどんどん迫る。
「2人ともそこまでよ、葵困ってるじゃない。」
早苗が2人の首を掴んで遠ざけた。
2人はぶら下がっている。
「「はーい」」
「ありがとう、早苗ちゃん。」
「いいよ、それよりももう寝ましょ。」
「そうだね。」
「こいつどうします〜?」
つばさが言い、茜は悠人を突っつく。
「そうねぇ。縛って置いときましょうか。」
「「ラジャーー!」」
2人は敬礼をし、目を光らさせた。
悠人は布団でぐるぐる巻きにされ、その上からロープで縛られた。
可哀相。
でも、可笑しいな。
葵はクスッと笑う。
「ふぅー、これで安心です。」
「じゃあ、もう寝ましょ。」
「おやすみ。」
4人は眠りについた。
微妙だ。




