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第14話

〈side 葵〉


恐ろしものをまた見てしまった。

もういやだ、思い出したくない。

怖い、怖い、怖い、


女子部屋ももう寝る体制


「早苗せんぱーい、白馬先輩とはどうなんですか?」


つばさが布団に寝転がりながら言う。


「いい感じだ!」


早苗は親指を立てて言う。


「貧乳なのに、大丈夫なんですかぁ〜。」


つばさは顔を傾けて言う。


「どういうことだ!」


茜もつばさをキッと睨んでいる。


つばさは全然懲りないんだね。


「だってぇ〜、喜ばせてあげれるのかなって。」

「ふぇっ?」


早苗は間の抜けた声を出した。

つばさはニヤッと笑って、


「もしかして、まだしてません?」

「な、な、な、なにを?」

「だ〜か〜ら〜、アレですよアレ♡」


つばさは指を回しながら言う。

早苗はみるみる紅潮していき、


「わ、私にはサッパリだ!」


つばさと茜は興味津々で、早苗の横に着き。


「もしかしてまだなんですか?」

「せんぱ〜い、いけませんよ、ご奉仕しなくちゃ。」


2人はかなり好戦的だ。


いつもは余裕の早苗ちゃんが!

この2人危険、


早苗は目をクルクルさせて、


「なんのことか分からないな〜。」

「実際どこまでいったんですか?」


つばさは顔を近づけて言った。

茜は首を何度も縦に振っている。


「キ、キス。」


早苗の顔は限界まで赤くなった。


「あははは!かっわいいんですね。」

「先輩意外と乙女。」

「まあ、白馬先輩朴念仁みたいですもんね。」

「そ、そうかな?」

「はい!」


つばさは満面の笑みでこたえた。


「葵先輩は?どうなんですか?」


やっぱり来た!

どうしよう、答えに困るな。

だって…


「というか本当に付き合ってるんですか?」

「え?」

「それ私も気になります!」


茜が言う。


「どうしてそう思うの?」


つばさは顎に指を当てて、


「だって、全然付き合ってるように見えないんですもん。好きじゃないなら無理しないほうがいいですよ?」

「別に無理してなんか…」

「それとも何か別の理由があるんですか?」


鋭いな。

そんなこと言われても…


早苗は困った顔をして、つばさを見ている。


「ま、いいんですけど。それより!」


良かった、


葵はホッとため息をつく。


「立花先輩ってどうやったら落とせるんですか?」

「え?」


また身体が強張る。


「茜も知りたいです。あんないい男他にいないもーん。」

「茜ちゃん、立花先輩はダメ!」

「どうしてですか?」

「私が貰うから。」

「えー、まあいいですけど、そこまで気になってませんし。」

「先輩方、どうすれば良いか分かります?早苗先輩はいいや。葵先輩で。」


つばさは両手で頬杖をついている。


「どうして、私はいいのよ!」

「だって、白馬先輩しか見えてないんですもん。参考になりませんー。」


つばさはべーっと舌を出す。


「まあ、そうだけど…」

「葵先輩。どうしたらいいと思います?」

「私に訊かれても…」

「葵先輩ならイケる気がします!」


つばさの目は輝いている。


「どうして?」

「直感ってやつです。」


つばさはニコリと笑う。


葵の表情は曇っていく。


なんでこんなに鋭いんだろう。

そんなこと訊かれても、私には分からないよ。


もうやめて欲しいな。

お願いだから……


イヤだ、イヤだ、

思い出したくないのに!


「………て…いて。」

「先輩?」

「放っておいて。私には訊かないで!」


葵の目からそれは零れる。


吐き出したいような自己嫌悪


イヤだ、もうあんな想いはしたくない。

お願いもう出てこないで……


「せんぱい?大丈夫ですか?」


つばさは不思議そうに見て心配している。


葵は息が少し荒い。


「うん…、大丈夫。」


早苗が葵に駆け寄り、身体をさすって、


「葵、あんたまだやっぱりたち」


遮るように、


「やめて!」

「ごめん…、でも、無理はしないほうが。」

「無理なんかしてないから、」


これが1番楽な方法のはずだから…


「ごめんね、変な空気になっちゃったね。私もう寝るね。」


他の3人は不安な顔をする。


よほど疲れていたのだろうか、葵はすぐに眠りに入った。


「すぅ……すぅ……」


つばさが不安げな顔をして、


「先輩、葵先輩ってもしかして立花先輩のことが…」

「ううん、私には分からない。」

「そうですか。」

「気になりますね。葵先輩があんなに取り乱すなんて。」


茜が言う。


「あんまり詮索しない方がいいと思うよ。私からは忠告しとく。」

「でも…」


つばさは何かを訴える様に言った。


「その人の1番弱い所に触れることになるかもしれないのよ?」


早苗は語気を強めて言った。


「私はオススメしない。」

「そうですか…」


つばさは不安な顔をして葵の寝顔を見つめた。

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