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第13話

〈side 燐〉


燐達はもう部屋で寝る体制


「お前まだ懲りてないの?」

「うっせ、覗きは男のロマンだ。」


何言ってんだよ。

もっと他にあんだろ。


「ていうか、自分の彼女の裸を他の奴に覗かせるって頭おかしいのか?」

「え、それもそうだな…、ははは。」


悠人の言葉は歯切れが悪い。


「お前らいつの間に付き合ったの?教えろよ〜。」

「いいだろ、んなこと別に。」

「じゃあどこまでいったんだよ。」


悠人はこたえない。


「燐、そのへんにしといてやれ。」


隼人がみかねて言う。


「そうか?悪かったな。」


うまくいってないのか?


「それよりも僕は燐の方が気になるぞ。」

「は?なんで?」

「お前の方こそ、彼女や好きな人はいないのか。」


旭が興味津々で訊く。


「俺はいないかな。」

「そうなのか?」

「ああ、」

「つばさはどうなんだよ?」


悠人が言う。


「なんで葉月さんが出てくんだよ。」

「相変わらずニブチンだな、てめぇは。」


悠人が呆れている。


「うっせ、」

「花宮とはどういう関係なんだ?」


隼人が言う。


「普通に元クラスメイト、まあ一回告られたけど。」


燐が頬を掻きながら言う。


「「「はぁーーー!」」」


「いつ!?」


悠人が言う。


「1年の時の林間で」

「断ったの?あの才色兼備の花宮をか?」

「ああ、だって、別に好きじゃないし、それに…」

「それに?」

「なんもねえ、」


あん時、桐山のこと好きだったっけ?


「ふぅーん。じゃあ金髪美女は?」


こいつらどんだけ訊くんだよ。


「あの人はフッたよ、文化祭の時に…」


燐は少し寂しげな表情を見せる。


あの後にいろいろ…


隼人は察し、


「昔の話はいいんじゃねえか?」

「そうか?あの金髪美女フルとか贅沢だなあ〜。」


うんうんと旭が頷く。


「どうして、フッたのだ?」


旭が言う。


(こいつら忘れてんのか?)


「え、どうしてって言われてもなあ…、他に好きな人がいたから?」


もうやめてくれ…


「誰だよ。」


悠人が言う。


燐の表情はどんどん暗くなる。


誰って…

言いたくないな、


胸が締め付けられる。

痛い、痛い、痛い、


俺はまだ吹っ切れてないのか…


「教えろよー。」

「そうだぞ。」


もうやめろ、訊くな…


「その辺にしとけよ、お前らだって言いたくないことくらいあるだろ?」


隼人が止めに入る。


「そうだな。悪い。」

「ああ、別に大丈夫だ…少し外に出るわ。」

「あんま遅くなんなよ。」

「ああ、」


燐は外へ出る。


旅館の外には川が流れており、

近くにベンチが置いてあるため座って眺める事が出来る。



はぁ、

キツイな。

もう過去の事と思ってたんだけどな。

なんで今頃…


帰ってきたからなのか…


まったく未練たらしいな俺は。


「こんなとこで何しけた面してんだよ。」


隼人だ。

隼人はそのまま隣に座った。


「さっきはありがとな。」

「ああ、気にすんな。」


隼人はそう言って、缶ジュースを飲む。


「お前まだ、好きなのか?」


燐はこたえない。


分からない、


好きだとしたら、どうすればいい?

相手はもう彼氏がいる。


「悪い、この話止めるわ。」

「ああ、」


2人はずっと川を眺めていた。


燐は夜空を見上げる。


金色の油をといたように光る満月


遠征で満月、

懐かしいな、あの時くらいからか、

気になりだしたのは


もういいや…

変なこと考えるのはやめよう。


「そろそろ、寝るわ。」

「俺も行く。」


2人は部屋に戻って行く。


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