第11話
〈side 燐〉
結局俺は遠征に行くことに、
くそ、桐山に頼まれたら断れねえだろ。
あいつ分かっててやりやがったな。
行き先は泣くよウグイス平安京で有名なあの場所。
めっちゃテンション上がってきたー!
いや、今は抑えないと。
燐はニヤニヤしている。
だめだニヤケが止まらない。
宿舎に着いた
かなり立派な宿舎だ。
1年のときとは大違い。
うおーー、すっげ。
めっちゃ綺麗。The旅館って感じ。
ここに2泊3日は豪華だな。
燐の目は輝いている。
部屋は4人1部屋
部屋割りは俺と隼人と悠人と旭。
誰だよ、部屋割り考えた奴、バカじゃねえの?
「おい、お前どういうつもりだ。」
燐が悠人に向かって言う。
「は?何がだよ。」
「お前自分の彼女使うとかセコイんだよ。」
「なんだよ、んなことかよ。」
「もういい。」
こいつ、何考えてんだ。
どんだけ人のことバカにしたら気がすむんだよ。
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今日の試合は全敗していた。
俺は1試合も出ていない。
ずっと見ていただけだった。
ほれみろ。
だから言ったんだよ。
今は1人で風呂に入っている。
ふぅー、気持ちいいな。何もしてないけど。
ガラガラッ、
悠人たちが入ってきた。
燐はただ湯船に浸かりながら眺めていた。
しばらくして、悠人と隼人が燐のいる湯船へ
「おい、目覚めたかよ。」
悠人は何も言わない。
「だから言ったんだよ。別に俺の言う通りにしろとは言わない、けどな、どう考えてもあれはおかしいだろ。お前が1番しっかりしなくてどうすんだよ!」
「……るよ…」
「あ?」
「分かってるよ、んなこと!けど、勝てないんだよ。どうしたらいいんだよ!」
悠人は目に涙を浮かべる。
「キャプテンが辛いことくらい全員分かってんだよ。しんどいなら、誰かに言えよ!いるだろ、信頼できる奴が、1人で抱え込むな!それがチームだろ!」
「今度は俺がいる、安心しろ!」
燐は立ち上がって言った。
悠人は少し笑って、
「自分で言うなよ、ボケが…」
「なんだとーー!!」
燐が悠人に飛びかかる。
2人は取っ組み合いになり、
悠人が、
「悪かったな。」
「ああ、いいんだよ。気にすんな。」
「よがっだねーー。」
隼人が泣きながら言っている。
は?なんで泣いてんだよ。キモいぞ
「おい、キモい。」
悠人が言った。
「うっせ、」
「「はははははは!」」
燐と悠人は笑う。
「じゃあ俺先上がるわ。」
そう言って燐は風呂を後にした。
露天風呂にて、
「おい、野郎どもあつまれ!」
『うぉーー!!』
「シー、声でかいって。」
悠人が人差し指を口の前に立てて言う。
「おい、お前今年もやるのか?」
隼人が言う。
「当たり前だ、俺はまだ絶景を見れていないんだからな。」
悠人は拳を握り、空を見上げて言う。
「アホだなお前、俺はもう1年のときで懲りたよ。先上がるわ。」
「ふん、ビビリめ。」
「先輩、本当に行けるんですか?」
「ああ、俺に任せておけ。」
「みんな集まれ、そして耳をかせ。」
5人程度のアホは会議をし始めた。
くさすぎて恥ずかしいです。




