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第8話

〈side 葵〉


昼休みになるとある光景が日常的になっていた。


「立花さま〜。」


花宮さんが燐を引きずって何処かへ連れていくという光景。


「初恋の人相変わらず人気だよね〜。」


楓が頬杖をついて葵を見ている。


「なんのこと?」


葵は何食わぬ顔でこたえた。


「またまた〜。」


楓は挑戦的だ。


「私には関係ないよ。」


葵は落ち着いた表情をしている。


「ふぅーん。」


楓は面白くなさそう。


私にはもう関係ない…


「楓、その辺にしなさいよ。」

「早苗〜、だって面白いんだもん。」

「面白がるな!」


早苗はコツンと楓の頭を小突いた。


「ムキィーー!いったぁーい。」


楓は頭を抑えている。



部活前の更衣室


「立花先輩ってあんなにモテるんですね。」


つばさが話している。


「そうだね。」

「私、妬いちゃいます。」

「やっぱり好きなんだ。」


つばさは頬を赤く染めて、


「いや、まだその少し気になるって感じで…」

「そう、大変ね。」

「それにしても、葵先輩知ってます?」

「なにを?」

「立花先輩ってフラれたことあるんですよ〜。意外ですよね?あんないい人フルなんて。」


早苗は少しビクッとした。


立花くんつばさに言ったんだ。


「へ〜、そうなんだ。本当に意外だね。」


葵は作り笑いをしてこたえた。


胸がチクリと痛んだ。


「ですよね〜。私だったら即オッケーするのに。先輩もしますよね?」

「え、ああ…。いや」


葵は言葉に詰まる。


なんて答えればいいんだろう?

そんなこと訊かないで…


つばさが不思議そうに葵を見つめている。


「つばさ、葵は彼氏いるんだから、こたえ辛いこと訊くんじゃない。」


早苗が言う。


「あ、そうですよね。すみません。」


あははと笑って言った。


ふぅー、助かった。

早苗ちゃんありがとう。


「それにしても、今年の新入部員にマネージャー来てくれないですかね?」

「そうね。マネージャーだけまだ来ないね。」

「私、後輩欲しいですよ。」

「そのうち来るんじゃないかな?」

「ですよね〜、イケメンばっかだし。」

「そろそろ体育館いくわよ〜。」


「「はーい。」」


3人は体育館へ向かった



「おお!これはついに!念願の…」


つばさが感動している。


3人の前には身長155ぐらいの女の子が


成宮茜(なるみやあかね)です!よろしくお願いします。」


髪は少し赤めの茶色でショートボブ。

まだあどけなさが残る幼い顔、童顔というやつだ。

体型は少し貧相だが顔と合っている。


「茜ちゃん!よろしく。」


つばさが目を輝かせて、ブンブンと握手をしている。


「よろしくお願いします。」


笑顔がキラキラと輝いている。


3人は自己紹介を済ませて、仕事などの説明をした。



「意外と激しいスポーツなんですね!」

「そうなんだよ。」

「それで、カッコいいですよね!」

「そうそう、分かる。さっすが。」


つばさは早速打ち解けていた。


「マネージャー入って良かったね。」

「そうね。これで来年度も心配ないわ。あとは狩りの仕方を教えるだけ。」


早苗の目がキラーンと光る。


やっぱり教えるんだ。


「ゴールデンウィークには遠征だもんね。」

「そうよ。今年は歴史ある建物で有名なところに行くみたい。宿が楽しみーー!」


早苗は両手を握って言う。


「そ、そうだね。」


「葵先輩!ちょっと打撲したみたいで。」


部員の1人が駆け寄る。


「はいはい、待ってね。」


葵はそう言って、手当をする。


「ありがとうございます!」

「すみません!俺もお願いします。」

「俺はシャツが破れちゃって。」


葵は優しいため部員にも人気があり、このような事がしょっちゅう起こるのだ。


「葵、俺も俺も。」

「僕もだ。」


悠人と旭までこの状態、止める人がいないくなるため、収拾がつかない。


早苗はいつも呆れている。


「おい、お前ら、何してるんだ。」


冷たく低い声が聞こえる。


部員の背中に悪寒が走る。

恐る恐る振り返ると燐が不愉快そうにムッとしていた。


燐が怒ることは稀なので余計に恐ろしい。


「やる気がないなら、全員辞めろ。」

「やる気はあるわ!」


悠人が反論する。


「主将がそんなだから負けんだよ!無理だ。インハイなんて目指すな!やるだけ無駄。」


燐は悠人に鋭い眼光を飛ばして、気圧し、


「お前、舐めるなよ。」


そう言うと体育館を出て行った。


少しの間のあと、


悠人は不貞腐れて、


「チッ、なんだよ。今さら戻ってきたくせしやがって。」


それに同意するように、他の部員が文句を言う。


その後隼人と傑が全員をまとめて、今日の部活は終了した。


更衣室にて、


「せんぱーい、これからどうなるんですか?大丈夫なんですか?」


つばさが心配そうに訊く。

茜はよく分からない様子。


「大丈夫だと思う…、」

「それにしても立花、凄い迫力だったね。ゾクってした。」


早苗が少し震えて言う。


あんなの初めて見たな。

怒られたことはあるけど、今日のは今までの比じゃなかった。

やっぱり立花くんは真剣なんだ。


「それ、私も思いました!不謹慎にも少しカッコいいって思ってしまいましたし。」

「私もです!」


茜が同意した。


本当に大丈夫なのかな?

このままじゃいけない気がする。

私のせいなのかな。

私が部員の世話をしたから…


燐の顔が頭から離れない。


ごめん立花くん、

私また迷惑かけた…



帰り道


「ごめん、悠人私のせいだよね。」

「気にすんな、葵のせいじゃない。」

「そう…」

「燐の力無しで勝てばいいんだよ。今まで通りやってな。そしたらあいつも認めるさ。」


違う気がする。

それじゃダメな気が…


「お前、それ本気か?」


隼人が言う。


「あ?お前まで文句あんのか?」

「燐は間違ってないと思うけど。」


隼人は責めるように言う。


「勝ったらいいんだよ。」

「それは違うだろ。」

「お前は黙っとけ!」


悠人が怒鳴る。


「そうかよ。」


隼人は呆れて、そこからは何も言わない。


みんながバラバラになっていく。

私はどうしたらいいんだろう。

成宮茜(なるみやあかね)

・身長155

・顔は童顔

・髪は赤めの茶色

・髪型はショートボブ

・スタイルは顔相応

・性格は明るそう

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