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第3話

如月楓(きさらぎかえで)

・葵のクラスメイト

・背は少し低め

・髪は紺色のセミロング

・明るく陽気な性格で人懐っこい

・子供みたい

〈side 葵〉


葵の席は1番後ろの窓側、その隣に楓が座っている。


「転校生誰だろうね。葵ちゃん。」

「うん、そうだね。」

「ゲームしない?」

「ん?なんの?」

「男の子か女の子かどっちか当てるゲーム。」


ちょっと面白そう。


「うん、いいよ。」

「じゃあ葵ちゃんどっちにする?」


葵は指を顎に当てて少し考え、


「私は、男の子で、」

「それって願望?」


楓がジト目で葵を見る。


「え?違うよ。そんなんじゃないから。」

「ふぅーん。まっ、じゃあそれで決まりね。」

「うん。」


ガラガラッ


「おーっす、みんな元気ー?」


担任の足立先生が入ってきた。


クラスの男子がそれに反応して、


「元気ーーー!!」

「先生抱いてーー!」

「ふぅー!」


声上げる。


いっつもこんなんだな。

足立先生も満更じゃなさそうだし。


「はいはい、後でね♡えーと、もう知ってると思うけど今日は転校生が来まーす!」


ちょっとドキドキしてきた。

なんか宝箱開ける感じ?


あ、開けたことないや。


「じゃあ、入ってーー!」


ガラガラッ


葵は入って来た人物を見て衝撃を受けた。


え?うそ。

まさか、そんなことが。


その人物は葵もよく知る人物。


「はーい、知ってる人もいると思うけど、今日からまた入ってきた。立花燐くんでーす。パチパチ〜。」


「立花 燐です。よろしくお願いします。」

「じゃあ立花くんは1番後ろの廊下側の席ね。」

「はい。」


心臓が強く跳ねた。


胸が高鳴る。


そこからは何も耳に入ってこない。


入るのは自分の心臓の音。


もう、会えないと思ってた…


さらに鼓動が激しくなる。


ずっと、ずっと、会いたかった……


今まで押し殺していた感情が弾ける。


───────

─────

───


気がつくと白い天井を見上げていた。


ん?ここは?


「葵ーー!やっと起きた。」

「え?楓?」


楓が寝ている葵に被さる。


「私どうしてここに?」

「どうしてって、あんたいきなり倒れて大変だったんだから。」


立っていた早苗が言う。


「うそ、全然覚えてない。」


確か、教室で転校生が来て……


「あーーー!立花くん!」


葵は上体を勢いよく起こした。


「もう、うるさい。」

「初恋の人ね。」

「どうしよ、私どんな顔して会ったらいいのか…」

「あんたね、今彼氏いるんだからそんな事気にするな!」

「あ、うん…」

「早く、部活行くよ。」

「え?もうそんな時間?」

「うん、もうすぐ始まる。」


どれほど寝てたんだろうか。

部活ってことは立花くんが


「葵ちゃーん、いってらっしゃーい。」


楓は楽しそうな顔をしている。


「うん。」


体育館まで歩く。


「早苗ちゃん、部活ってことはさ。」

「うん、立花も来るんじゃない?」

「そうだよね…」

「何?あんた変。まだ引きずってたの?フッたくせに」

「いや、別に…」


どんな風に会えばいいのか分からない。

普通に接してくれるのだろうか。

もしかしたら私のこと…


ふとあの言葉が頭をよぎる。


───もし、燐が帰って来て葵ちゃんに会ったときに、燐が葵ちゃんのこと忘れてたらどうするの?葵ちゃんは耐えられるの?───


───だからお願い…燐のこと忘れて…───


胸が締め付けられる。


イヤだ、イヤだ、そんなのイヤだ。


ずっと忘れていた感情。

もう蘇ることのないと思っていた想い。

こんなにも苦しいのなら、悲しいのなら、



忘れたふりをすればいい。


自分の想いを押し殺せばいい……


きっと、その方が楽に決まってる。


そうすれば大好きなあの人のことも苦しめなくて済む。





ガラッ、


「ごめん。遅くなったー!」


早苗が言う。


「ああ、気にすんな。マネージャーなら他にもいるから。」

「そう?さっすが新キャプテン。」

「お前まだ、新つけてんのか?ふざけんなー。」


新キャプテンは速川くん、今は悠人って呼んでるかな。


そう、私の彼氏……


「葵、大丈夫なのか?急に倒れたって。」

「赤井くん。大丈夫だよ。少し疲れてたみたい。」

「そうか、ならいいんだ。」


赤井くんはいつでも優しい。


「おい!隼人、手出すんじゃねえー!」

「出してねぇわ、ボケ!」

「なんだとぉーー!」

「おい、そこまでだ!練習に戻るぞ。」


そう言うのは旭、

3年生になって少し威厳が出ている。

副キャプテン。


「そうだな。」

「はーい!練習再開!」


みんな練習に戻る。


燐はまだ来ていないらしい。


「葵先輩。」


葵を呼ぶのは2年生のマネージャー


名前は 葉月 つばさ

茶色の髪のポニーテール。

少しつり上がった目が特徴的。

背は少し高め。


「ん?どうしたの?つばさ。」

「なにかあったんですか?」

「ううん、何もないよ。大丈夫。」

「そうですか、なら良かったです。」


つばさの顔は明るくなった。


「ありがとう。」

「先輩、聞いてくださいよ〜。」

「どうかしたの?」

「それがですね〜、今日の朝すっごいイケメンの人に会ったんですよ〜。」


つばさの周りには花が見える。


「そうなの?知ってる人?」

「いや〜、それがですね、全然見たことないんですよ。今日初めて見ました。先輩にも見せたいぐらいです。絶対グラッときますよ!」


つばさは自信に溢れたように言い切った。


そんなにカッコいい人いたかなー?


「じゃあまた会ったらお願いね。」

「はい!」


つばさの目は輝いている。


つばさって可愛いと思うな。

彼氏とかいないのかな?


「つばさは彼氏とかいないの?」

「え?私はいませんよ。なんかコレって人がいないんですよね〜。朝の人ならいいと思うんですけど。」

「そうなんだ。告白されたことはあるの?」

「はい。結構ありますよ。全員追い返しましたけど。」


私と同じだ。


「いい人いなかったの?」

「ぜんっぜん。いなかったです。先輩はいいですよねー。あんなスポーツ万能でカッコいい彼氏がいて。」


つばさは手を合わせて、羨ましそうに葵を見る。


「うん…、まあね。」


ガラッ


体育館の扉が開く。


「すみませーん。入部希望ですけど〜、キャプテンって居ます?」


あ、来た。


「先輩!あの人、あの人ですよ!」


え?立花くんのことだったの?

確かに全部当てはまる気がするけど。


「そ、そうなんだ。」

「カッコいいと思いますよね?」

「うん、そうだね。」


もう私は忘れたから。

葉月(はつき)つばさ

・2年生のマネージャー

・背は165ぐらい

・茶色のポニーテール

・少しつり上がった目が特徴

・顔はかなり美形

・スタイルもよく出るところはしっかり出ている。

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