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第1話

〈side 葵〉


コツコツと音を立てて階段を降りる人影


そこに向かって駆け寄る女性の姿


「葵!今日も朝から告白?」

「早苗ちゃん、あぁ、うん、まあね。」


葵はため息を零した。


「ふぅーん、これで5日連続!記録更新だね!」

「まだ学校始まって7日しか経ってないんだけどね。」

「それでも、あんたどんだけモテんのよ。気味が悪いわ。」


早苗は自分の肩を抱きブルッと震える。


「早苗ちゃんだって、白馬くんがいなかったら。」

「そんなの分かんないよ?」

「そうかな〜?」


早苗ちゃんだって可愛いのにな。


「それにしてもほんっと懲りないよね〜、これで今季5人斬り。」

「そんな言い方やめてよ。」

「いいじゃん、いいじゃん。葵も彼氏いるのにね〜。」

「え?あ、うん…」


葵の返事は歯切れが悪い。


「なになに?上手くいってないの?」

「いや、別にそういう訳じゃないけど。」

「まだキスもしてないんでしょ?」

「うん…」

「まっ、早く行動しなよ。」

「そうだね。」


キスかぁ〜。


ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、


「葵ちゃーん!早苗!」


2人のもとへ少女が走ってくる。


「楓だ、どうしたんだろう。」

「めっちゃ走ってる。」


キキィーーー!


2人の目の前で急ブレーキをして止まる。


「大ニュース!大ニュースだよ!」

「楓どうしたの?」


葵が優しく問いかける。


「それがね!ゴホッ、ちょっと、ゴホゴホ、」

「あんた一回落ち着きなさいよ。」


早苗がそう言うと、楓は深呼吸して、


「なんとね、今日うちのクラスに転校生が来るんだってーー!」

「あんたそれだけ?」

「それだけってなにぃー?」


楓は頬を膨らませる。


「楓、どんな人?」

「それは全然知らない。」

「なにそれ、」

「でも!噂ならいっぱいあるよ!」


楓は悔しそうに言う。


「例えば?」

「どっかの王子様とか、帰国子女とか、留学生とか、あとはモデルの美女とか。」


早苗は呆れて、


「全部信憑性なさすぎ。どうせ、普通の日本人でしょ。」

「でも、変ね。今ごろ転校なんて、」


葵が顎に指を当てながら言う。


「ま、細かいことは良いんじゃない。葵ちゃんは楽しみだよね?」

「うん、まあ、どんな人かは気になる。」

「ひょっとして、葵ちゃんの初恋の相手だったり。」


楓がニヤっとして言う。


「え?そんなこと…」


その言葉は葵の表情に暗い影を落とす。


スパーンッ!


「いったぁーい。」


楓が頭を抑える。


「はいはい、その話はしない。」

「何よ。ちょっとからかっただけだもん。」

「早苗ちゃん別に大丈夫だから。」

「そう?」

「ほれみろ!」

「あんたは調子に乗るな。」


葵はふふっと笑う。


「そろそろ教室戻ろうよ。」

「そだね。」


3人は自分たちの教室へ戻る。

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