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番外編*白馬の王子様*

〈side 早苗〉


葵たちとはぐれた後


「早苗さん、みんなのところに戻らないのかい。」


傑は微笑みながら言った。


「うん、どうせどっかで会うし、2人でまわろうよ。」

「そうだね。」


早苗は傑の腕に抱きつく。


「傑さん、あれとって。」


早苗が差したのは白い馬のぬいぐるみ


「分かった。やったみるよ。」

「ありがとう。」


パンッ、パンッ、パンッ


傑は申し訳なさそうに、


「ごめん、全然とれない。」

「ううん、大丈夫。気持ちだけでも嬉しかったから。」


傑は俯いたまま落ち込んでいる。


「傑さん、大丈夫だから、ね?花火見に行こ!」


早苗は傑の手を取って歩き出す。


ヒュ〜〜〜〜〜〜〜 ドンッ!


うわぁ〜、綺麗。


早苗は傑の方を見る。


まだ落ち込んでるんだ。

ちょっと嬉しい。


「傑さん、ほら花火!見て!」


傑は顔を上げた、


ドンッ!


「本当だ、綺麗だね。」

「うん、だから元気だしてよ。」

「ありがとう、早苗さん。」


傑は早苗に向かって微笑う。

顔が花火の光に照らされる。


ドキッ、


傑さん、カッコいいな。

でもちょっぴり可愛いところもあるし、

守ってあげたくなっちゃう。


傑と目が合う。


おっとりした柔らかい眼差し、

早苗の感情を高ぶらせる。


ドキドキ、ドキドキ、


早苗はごくんと唾を飲み込んだ。


傑は花が咲いたように微笑んだ。


頬が火照りまた胸が弾んだ。


「傑さん…」


そう言って早苗は顔を近づける。


傑も早苗から目を離さない。


そして、


2つの唇は重なった。


はっ、私今キ、キ、キ、キスを、した!!

ど、ど、どうしよう。


「早苗さん…」


傑は微笑みながら言った。


うん、伝えなきゃ。


早苗は胸の前で自分の両手を握り、


「傑さん!あなたが好きです!私と付き合って下さい!」


傑は少し微笑って


「はい、僕でよければ。」


早苗は恍惚な表情を浮かべる。


そしてまた唇を重ねた。


早苗はうっとりするほどの幸福感に満たされた。


2人を祝うかのように花火は上がる。

早苗ちゃん、良かったね。

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