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第54話

〈side 燐〉


決勝の相手は神奈川の強豪、創社学園。


*ハンドの試合は30分間の前後半です。


ピーーッ!


試合が始まる。


流石決勝まで来るだけあるな、結構強い。


開始15分間は両チームとも点がなかなか入らず、ロースコアで拮抗している。


開始か20分試合が動く、


燐のミスで相手に点を許してしまう。

そこから立て続けに攻められる。


くそっ!しくった。


試合は創社学園5点リードのまま前半を終える。


「燐、どうした?」

「ちょっとしくりました。」


燐は悔しそうだ。


「お前にしてはめずらしいな。」

「すみません。」


一馬は驚く、


「お前が敬語でしかも謝るとはな。」

「はい。」


一馬は燐の背中をポンと叩き、


「おい、周りは俺が動かす。お前は止めることに集中しろ。分かったか?久しぶりにあれやるぞ。」


燐は少し驚き、


「でも、それはJAPANの時にやるやつだろ。」

「いいんだよ、んなこと。これならディフェンスは楽になる。」

「わーったよ。」


一馬の目つきが変わり、


「勝つぞ!」

「ああ、」


ピーーッ!


後半が始まる。


チリッ


燐の雰囲気が変わる。

チームの声以外耳には届かない。

目は鋭い。


ビリッ


相手は足がすくむ。


(なんだこいつ、前半と違いすぎる、抜ける気がしない。まるで猛獣。)


一馬の作戦が功を奏し、後半の失点はほぼゼロ。


ピーーーッ!


試合終了を告げる笛が鳴る。


『うぉーーー!!勝った!!』


勝者:仙陽高校


「おい、燐試合終わったぞ。」

「え?もう終わったんすか。」


燐はキョトンとしている。


「ったく、お前は。」


一馬は呆れている。


「ま、とりあえずお疲れ。」

「うっす!」


燐は周りを見渡す。

チームメイトが笑いながら涙を流している。

女神先輩は泣き崩れている。


勝ったのか…

優勝したのか


「うぉーーーー!!!」


燐は雄叫びを上げ、両手の拳を突き上げる。



閉会式


大会優秀選手:立花 燐


大会最優秀選手:桜木 一馬



燐たちは観客席に戻る最中


「ちぇ〜、なんで俺が最優先じゃないんだよ。」


燐は口を尖らせている。


「俺の方が活躍したからに決まってんだろ。」

「まあまあ、2人とも優勝したからいいじゃないか。それにありがとう。」

「キャプテン…」

「さあ、応援してくれた人たちにも感謝しないとな。」


『みんな、お疲れ!!』


燐達は歓声を浴びせられた。


燐は葵にリストバンドを見せ、ニッと笑う。

葵も目に涙を浮かべて頷く。


「りんにぃ!カッコよかった!」


奈津が抱きついてきた。


「おー!ありがとう。前半ダメだったけどな。」


燐は奈津の頭を撫でる。

奈津は燐の体に顔を埋めている。


「燐、おめでとう。」


母は燐を見つめ、微笑んでいる。


「ありがとう、母さん。」

「お父さんよりカッコよかったわ。」


燐は照れ臭そうに頭を掻きながら、


「へへっ。まあね〜。」


さつきが燐に近寄る。

そして、頭をくしゃくしゃして、


「燐!お疲れさん!惚れなおしたよ。」

「えっ、」


燐は頬を赤めて、


「ありがとう、さつき…」


小さく呟いた。


さつきは照れ臭そうにニコリと笑った。


奈津が抱きついていた燐から離れ、

2人の間にぬっと顔を出す。


「奈津びっくりすんだろ。」

「だって、りんにぃがイチャイチャするから。」


奈津は頬を膨らましている。


「してない!そんなんじゃないから、」

「あっやしぃ〜」


奈津がジト目で燐を見る。


さつきはそれを見て笑い、沙織のもとへと去っていく。


「燐!てっめー、やるなー!」


悠人が肩に手を回して言う。


「まあ当然だろ。」

「何が当然だよ、前半危なかったくせに。」


隼人め痛いとこついてきやがる。


隼人が腕を組みながら燐を見て言う。


「あ、あれはな!ちょっとしたミスだ。」

「まあ、後半は恐ろしかったがな。」


旭がメガネをクイッと上げて言う。


「何を偉そーに、ムッツリメガネが。」


燐は頬を膨らまし口を尖らせて言う。


「おい貴様、僕はフォローしてやったんだぞ。」

「はいはい」

「ぬおーーーー!」


こいつ怒るとキモい。


「まあ勝ったんだから良かったじゃねぇか。」


悠人が言う。


「今夜は4人で話し合いだけどな〜!!」


隼人が目を光らせるて言う。


あーー!!忘れてた。

最悪だ。



あっと言う間に夜


燐と隼人の部屋に悠人と旭が居る。


「で隼人、話ってなんだよ。」


悠人が怠そうに言う。


「オホンッ、それはな〜、葵が誰を好きなのかって話だ。」


は?なんだよそれ。


「成る程それでこの4人か。」


悠人と旭がうなずく。


「なんで俺がはいんだよ。俺疲れてんだよ、寝かしてくれ。」

「「「ダメだ!!」」」


3人が燐に迫る。


うっ、近い、めんどくさい。


「はぁ〜、勝手にしろ。」

「お前は分からないのか?」

「何を?」

「葵の好きな人だ。」

「うーん、さっぱりだ、てかその話やめない?隼人なら分かんだろ」

「あ、そうだな。追求は止めよう。」


うんうん、俺はその事に苦い思い出があるんだよな。


「僕はお前達にまだ言っていないことがある!」


旭が急に立ち上がる。


「なんだよ、急にどうしたんだ。」


悠人が言う。


「僕は葵に告白した!!!」


「「「は?まじ!?」」」


「ああ、まじだ。」


こいつ、いつの間に、すげー


「おい、お前それはいつだ!返事は!場所は!」


悠人が旭に迫る。


悠人の追求激しい。


「林間の肝試しのときだ!返事はまだだ!」


旭は誇ったように言う。


「お前、どさくさに紛れて何やってんだぁーーー!」


悠人は両手の掌を広げ言う。


「それであのとき…」


隼人はブツブツ何かを言っている。


「なぁ、旭それってフラレんじゃねえか?」

「なぜだ!?」

「だって保留ってことだろ?それって返事して悲しませんのが嫌なんだよ。それに林間からどんだけ経ってると思ってんだよ。」


旭は燐をキッと睨み。


「貴様のせいで保留なんだろぅがぁーー!」


は?意味分かんね。


悠人と隼人はうんうんと頷いている。


「なんでだよ。俺関係ないだろ。」

「貴様という奴は。」

「「旭に同感」」


うっざ、


「なんだよお前らそんなに好きなら桐山と祭りにでも行ってこい。今頃人探してんじゃねえか。」


燐は両手を頭に当て、ベッドに寝転がりながら言う。


「なぜ、そう思う。」


旭が言う。


「んなもん、俺が誘われたからに決まってんだろ。アホか。」


3人は一瞬固まり、


「「「なんだとぉーーー!!!」」」


燐に迫り、


「お前誘われたのか!?」

「ていうか断っただと!?」

「貴様どれだけ馬鹿なのだ!?」


なんだよせっかく教えてやったのに、うざいな


「俺は先約がいんの、」

「まさか、あの金髪のお姉さんか?」


悠人が言う。


「は?さつき先輩じゃねえよ。」

「じゃあ誰だ!吐け!」


隼人が言う。


「妹だよ、俺しか行く人いないんだよ。まだ小2だからな、大人いねぇと危ないだろ。」

「なるほど、って納得できるか!」

「お前まさかロリ…」

「違うわ!」

「しょうがねぇだろ兄弟も親も別で行くんだから、俺が余ってんだよ。」


「「「うーん。」」」


全員納得いっているようないないような。


その後は3人で話し始めた。


「もういい、俺は寝る。」

「おい、燐お前決断は早めにしろよ、でないと、2人が可哀想だ。」


隼人が言う。


「は?なんの?」


隼人はため息を吐き。


「少し考えれば分かんだろ。お前の好きな人だよ。」


燐は無視して寝る。


2人?桐山とさつきのことか?

どっちとか言われてもな〜。

分からん!

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