表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/118

第52話

〈side 燐〉


燐は少し目に涙を浮かべている。


眠たい。

だるい。

めんどい。


スパーンッ!


「いって!」


燐は頭を抑えている。


「おい、燐目覚めたか?」


一馬が恐ろしい顔をでこちらを見ている。

燐は身体が震える。


やっべ、めっちゃ怒ってる。


「うん、起きた!今起きた!」

「今から開会式なんだぞ。目覚ませ。」

「わーってるよ。でも開会式ってだるいだけだろ。」


一馬はため息を吐き。


「あのなぁ〜。1人ダラけてたらチームの印象悪くなんだよ。みんなに迷惑かけんな。」


燐は納得いかなそうに、


「へーい。」


会場でも一際目を引く金色と赤色のストライプのユニフォーム。



「おい、あれ見ろよ。仙陽高校だ。」

「あの予選ダントツ一位のか?」

「ああ、そんであいつがU-19の桜木だ。」

「すっげ、オーラあんな。」

「あの眠そうな奴は?」

「知らね。」

「じゃあ無名か、どうせベンチだろ。」


はいはい俺はどうせ無名ですよーだ。


開会式が終わる。


「おい、今から別の会場へ移動だ。準備しろ」


『はーい』


はぁー、開会式疲れた。


「立花くん。」

「ん?何?桐山。」


葵はもじもじして、


「これ!」


そう言って渡されたのは御守りだ。


「おー、ありがと。」

「1年生で試合出るの立花くんだけだから、作ったんだあ、頑張ってね!」


頬を赤く染めながら言う。


「ああ、任せとけ。」


葵は立ち去る。


背後から視線を感じる。


「りーん。」


悠人だ。


「な、何だよ。気持ちわりーな。」

「気持ち悪いって何だよ!お前だけセコイぞ。」


悠人がムキになって言う。


「しゃーねぇだろ。俺しか試合でねぇんだから。」


燐はダルそうに言う。

悠人は腕を目に当てながら、


「うっ、うぅ…、それを言うんじゃあない。」

「はー、めんどくせ、泣いてろバーカ。」


悠人は勢いよく、


「てっめ、少しは慰めろ!」

「なんで慰めんだよ、アホか。」

「う……」


悠人は言葉が出ない。


「僕も悠人と同意見だ。」

「はぁー?旭まで出てくんな!」


増えるなよ。


「なぜだ。」

「めんどくさい。」


燐は口を尖らせながら言う。


「お前はなんと薄情な奴なのだ。」

「はー、知らん知らん、どっか行け。」

「僕は泣きそうだ。」


燐は無視してバスへ


「おい、無視をするな!」


なんなんだよめんどくせえな。


「おい、」

「ったく、次は隼人かよ、何?」

「な、俺は別に羨ましがってねぇ。」

「じゃあ何?」

「いや、特には。」

「なんなんだ?お前ら変!」

「それは多分お前のせいだろ。」

「は?なぜ?」

「分かんねぇならいい。」

「あっそ、」


燐はバスに乗る。


どうせ桐山絡みだろうな〜

ほんとめんどくさ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ