第4話
〈side 燐〉
助かった〜。さっきの子のおかげでなんとか学校行けからよかった。名前聞いときゃ良かったかな?まあ別にいいか。
うーんと確か姉ちゃんがまず職員室行けとか言ってたよな。めんどくせぇーな、でも教科書とか色々分からんし行くか。
ガラガラッ
「すいませーん。昨日の入学式行けなかった立花と言うものですけど〜。足立先生はいらっしゃいますか?」
「はーい、君が立花燐くんだね。君の姉から話は聞いているよ。私はそんなことで怒ったりしないから安心していいよ。それにしても君っ、なかなかイケメンだね。」
(はー?急に何言ってんだこの先生。)
「え、まあ、ってなんの話ですか?」
「あっれぇ〜、もっといい反応出来ないかなぁ〜?もうっ、先生がお仕置きしちゃうぞっ?」
足立先生が腰に左手を当てて右手の人差し指を立てて前に出しながらそう言う。
「!!!」
「そ、そんなこと言われましてもっ、は、早く要件を言ってくださいっ!」
「いいね、いいね、その反応だよっ。君っ、もう顔を真っ赤にしちゃってー、可愛いなぁ〜。お姉さんが羨ましいよっ!」
なんなんだ!この先生!どこの小悪魔だよ!
まじでやばい調子狂わされる。
ここは落ち着いて冷静にいこう。
「あの、すいません遅刻しゃちうんで早めにお願いします。」
「あっ、そうだね。お姉さんとしてはもっと楽しみたいけどしょうがないね。」
(自分でお姉さんとか言ってるよ!)
教科書や体操服、ロッカーについてなどの話が終わると俺は急いで職員室を出た。
朝から災難だったな〜。
あの人が担任とかまじで大丈夫か?
あっという間にお昼
はー、2日目から授業とかハードすぎるだろ。疲れた〜。そうだ弁当食べよ。
俺は弁当を開けると驚いた。
(はぁー?!なんだよこれ姉ちゃん弁当間違ってるよ!姉ちゃんとこ行こ。)
俺はそう思い教室から出ようとすると、
後ろから女の子らしき声に声をかけられたが聞こえないふりをして、4階へ向かった。
声をかけたのは西平菜月だった。
(あ〜、朝のこと聞きたかったんだけどな〜。)
「なつきー、どうしたの?」
「え、あ、いやちょっとね。まあいいんだけど。」
「さっきの人ちょと怖いけどちょーイケメンだったよね!」
「あーそうだねでも、まだクラスにイケメンいるよ。」
「確かに!でもさっきの人が1番じゃない?」
「そうだねー (棒読み)」
(まあ、私には関係ないか。)
ええと、確か姉ちゃんのクラスって3組だっけ?
ここか!
ガラガラッ
「姉ちゃん!!」
教室は一気に静まり返った。
え、えーと、なんでこうなった?そうかいきなり姉ちゃんって叫んだからか〜。やっべぇー、どうしよ。めっちゃ気まずいなー。
「あっ、すいませ〜ん。教室間違えました〜」
燐は顔を赤くして頭を掻きながら言った。
「ねぇ、君!」
「は、はい!」
「誰を探してるの?」
「え、えーと立花沙織さんという方でしてー。」
「あっ、えー!沙織の弟!?」
「は、はい、一応そうですけど。」
「やだーっ!可愛いー!ねぇお姉さんといい事しよっか?」
まじか!ここにも小悪魔が!
この学校どうなってんだよ!
ていうか可愛いってなんだよ!嬉しくねぇよ!
とは言ってもいい事には興味がある。
なんてたって年頃の男子だからね!
いや、ここはやめとおこう。
「あの、いい事と言われましても、姉ちゃんを探しておりまして〜。」
「な〜んだ、もっと期待してくれてもいいのに、まっ、でも沙織を探してるんだよね?多分一馬くんと一緒じゃないかな?連れてってあげるよ。」
「君可愛いから。」
最後に耳元で囁くように言われて、ドキッとしたのは内緒にしておこう。
「あ、ありがとうございます。お願いします。」
「あはっ、いーの、いーの、そんなにかしこまらなくて、わたしは西野さつき、よろしくね。」
「よろしくです。さつき先輩。」
「じゃあ、行こっか?」
俺はさつき先輩に連れられ屋上へと向かった。
「屋上って空いてるんですか?」
「あー、空いてないよ普段はね、でも沙織副会長だから鍵持ってんだよね、だから、入れるってわけ。」
「姉ちゃんダメですね。」
「まあ、普段はしっかりしてるんだけど、一馬くんの事となるとね、人が変わるよね。」
「あ、それめっちゃ分かります!」
さすがバカ姉貴だな。
ガチャリッ
「おふたりさーん、こんなとこでなにしてんの?」
「え、さつき?と燐!!どうしてここに?」
沙織はよほど驚いたのか目を丸くしている。
「姉ちゃん、どうしてじゃねぇよ。弁当間違ってるよ。」
「えー、うそーっ!中見た?よね?」
「うん、まあ見ないと気付かないだろ。」
「やだぁー、恥ずかしい。」
顔がトマトのようである。
「一馬くんごめんね?」
「あ、いいよ気にすんなよ、別に燐だから大丈夫だろ?」
「フフッ、そうね。」
「俺もう戻るわ。」
「待て、燐、話したい事があるからここで食ってけよ。」
「わーったよ、ていうかさつき先輩はどうするんですか?」
「あー、私は沙織のもらうよ、ね?いいだろ?沙織ちゃ〜ん。」
「しょうがないなー。今日だけだよ。」
「さすが!一馬くんの嫁!」
ボッ
沙織の顔が真っ赤になり蒸気のようなものが出た。
「もうーっ、恥ずかしいなー」
(なんなんだよ!この時間!)
「一馬くん、話って何ですか?」
「お、ちゃんと敬語じゃないか。そうだな燐お前ハンド部入るんだろ?」
「当たり前だろ!それがどうしたん…で…すか?」
「お前敬語下手くそすぎ。」
それを聞いていた3人は笑う。
「それでなぁ、お前一般入学だよな?だから部活に出るまで一週間待ってくんね?」
「はーっ!まじ?!一週間暇かよ!」
「はっはーん、それがな暇じゃないんだよ。監督から一週間練習できない代わりの練習メニューもらってあるからそれを学校でやれ!はい、これ。」
「はっー!全部ランメニューじゃねぇか、ボール触られろよ!」
「お前引っ越しの準備や入試の勉強で体力落ちてんだろ?だったらちょうどいいって監督が言ってたぞ。」
「まあ、そうだけどー」
「そういう事だからな、お前には期待してるんだから頼むぞ!」
「一馬くんにそう言われるとやるしかなじゃないっすかー。」
クスクスッと沙織とさつきは笑う
(燐くん可愛いとこあるよね?)
(まぁーね、憎ったらしいともあるけど、だいたいは可愛い弟だからね。)
(ルックスといい性格といい絶対もてるよね。)
(あー、でも燐そういうのに疎いからね。さつきは狙ったらダメよ。)
(分かってるよ、ちょっとからかって楽しむだけだから。)
(そうね。)
「「クスクス」」
「姉ちゃん達なに笑ってんだよー。」
「「なんでもなーい。」」