第51話
〈side 葵〉
天高く聳え立つ銀の塔!
アリのように人がうごめく街路!
おわぁ〜〜
東京来たーー!
人も多いし、なんかワクワクする。
「葵、はぐれんなよ!」
「はい!」
葵は身を引き締める。
迷子にならないように気をつけなきゃ。
私たちは今東京に来ています。
インターハイです!
東京来るの初めて。
ドキドキしてきた。
泊まるホテルはかなり豪華です。
会場からはそこまで遠くなく、駅に近いという、なんとも素晴らしい立地条件!
部屋は2人1部屋私は早苗ちゃんと同じ部屋です。
階はみんな同じみたい。
開会式は明日です。
その後すぐに初戦です。
緊張するな〜、私出ないけど。
「はぁ〜〜!つっかれたぁ〜!」
早苗はベッドに寝転がり背伸びをしている。
「新幹線結構長かったもんね。」
「そう!もう、身体バッキバキよ。」
そう言ってまた背伸びをする。
「それにしてもここ豪華だよね。」
「そうね〜、毎年こういうところに泊まれるのかしら。」
「全国大会に出れればね。」
「それは心配ないでしょ!なんてって、桜木先輩も立花も来年いるし。」
この2人のおかげで全国大会に出場を果たしたと言っても過言ではない。
「あ、それもそうだね。」
「まぁ次の開催地にもよるわね。今回は東京だったからこんないいところ泊まれたんだし。」
「うんうん、大浴場があって、料理も豪華で、ロビーなんかすっごく綺麗だったもんね。」
葵は目を輝かせている。
「あんた、最近調子良いわね。」
「そうかな?」
「うん、決勝戦の日ぐらいから別人みたい。」
やっぱり立花くんと話したからかな。
「まあ、良いことがあったからかな?」
「ふぅーん、どうせ立花絡みね。」
ギクッ
「べつに〜。」
「なぁに、図星じゃない。」
「もうっ、読まないでよ。」
葵は頬を膨らます。
早苗は横で笑っている。
「まあまあ、今日はゆっくりしよーよ。」
「むぅ…、仕方ないな〜。」
もう日が暮れている。
葵は窓の外を眺める。
その目は輝いている。
「おわぁ〜、早苗ちゃん!見てよ!」
「ん?うわっ、すっごい綺麗。」
窓の外には宝石が一面に散りばめられたように煌びやかな夜景が広がっていた。
2人はうっとりと眼下に広がる景色を眺めていた。
「早苗ちゃん。」
「ん?」
葵は真剣な顔で外を眺めながら、
「いよいよ、明日だね。」
「うん、そうだね。」
「勝つよね。」
「うん、心配ないでしょ。」
インハイ始まりました。
試合の様子はあまり書きません。




