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第50話

〈side 燐〉


俺たちは決勝戦で圧倒的な点差をつけて、

無事インターハイ出場を果たした。


下馬評では、相手の有利や力の拮抗が予測されていたが、どうやら俺のデータが無かったらしい。

その結果他校からかなりマークされるようになった。


まっ、俺と一馬くんがいれば余裕なんだけどね。


今年のインターハイは東京開催。

遠いな。


出発は明日、

んでもって今日は始業式!

明日から夏休み!

よっしゃーー!!

勉強しなくていい。

泣けてくる。


「おい、燐嬉しそうだな。」

「おう、まあな。明日から夏休みだし。」

「どうせ、部活だろー。」


夏目は少し元気がない。


「お前元気ないな、どうした?」

「それがよ〜、インハイ出れんかった。」

「あー、どんまい、でもお前試合出てないだろ?」

「そうだけどさ、やっぱ行きたいだろ、東京。」

「あー、旅行で行け。」

「金かかんだろ。お前はいいよな〜、」


夏目は俺の机に伏している。


なんだこいつ、うざいぞ


「俺だって遊びに行くわけじゃねぇんだからな。」

「はいはい、レギュラーさんは大変ですな。」


夏目は肩をすくめて言う。


「な、うぜえ、帰れ」


夏目はなだめるように、


「そんな怒んなよ、俺のストレスの吐け口になってくれよ。」

「チッ、めんどいな〜。」

「やっぱ、燐はいい奴だよな〜。」


頬杖をついて笑いながら見てくる。


「は?やめろ、そんなんじゃねぇ。」


燐は赤くなる。


「照れてんの?」

「うっせ、」


夏目はうざいけどなんか憎めない奴なんだよな。


「今日相葉は?」

「なんか体調不良らしいぞ。」

「はぁー?あいつがか?絶対仮病だな。」

「同感。」


あいつどっかで大人な事をしてるに違いない。

うんうん。


「立花さま〜。」


げっ、この声は。


「おい、燐彼女がお呼びだぞ。」

「だから俺はフったんだって。」

「これだからモテ男は、あんないい子をフるなんて。」

「お前もモテんだろ。それにいい子だとは思うが、好きにはなれなかったんだ、」

「あっそ、まあ邪魔者はこの辺で。」


夏目はそう言って何処かへ。


バフッ、


花宮さんが燐に抱きつき、スリスリする。


うわ、当たってる。

しかもかなりでかい。


「立花さま、わたし会いたかったですわ。」

「毎日会ってるだろ。あと、離れろ。」

「やですわ。わたしはこの瞬間のために生きております。ではわたしを貴方のはなよ」


バシッ


燐は額にチョップし、


「ならんわ!」

「痛いですわ、でも、わたしはこれぐらいの試練耐えてみせます。」


なんか前よりめんどくさい。


「あー、もう今日はもう部活行かないと!」


燐は花宮さんを引き剥がし、走り出す。


「あ〜、立花さま。」


花宮さんはその場に取り残される。



ふぅー、これで安心。

今日はミーティングしたら帰んだよな。

ま、明日出発だし当然か。



家に帰宅。


母がリビングでくつろいでいた。


「ただいまーー」

「おかえりなさい。」

「あれ?母さんだけ?」

「そうねぇ、まだみんな学校かしら」


母は頬に右手を当てて言う。


「俺が早いだけか、明日の準備しないといけないからな。」

「明日出発だっけ?」

「うん、」

「そう、母さんも応援行くわね。」

「ありがとう。」

「あと、お願いがあるんだけど。」

「ん?なに?」

「東京から帰ってきてからなんだけどね。お祭りあるじゃない?すぐそこで。」

「あー、あの花火とか上がるやつ?」

「そうそれ。母さんね父さんと2人で行くことになったから、奈津のこと燐にお願いしていいかしら。」

「あー、いいぞ。」

「ごめんね、他のみんなには断られちゃった。」

「みんな彼氏と彼女と行くんだろ。」

「そうなの、嬉しいことね。燐はそういう予定とかなかった?」


んーー、別にないか。


「大丈夫かな、第一そんな人いないしな。」


母は少し驚いたように、


「そう?てっきり私は…」


母はなにやらボソボソと言っている。


「ん?」

「ううん、何でもないわ。じゃあちょっと早いけど、奈津のことお願いね。」

「ああ、」


燐は自分の部屋へ戻る。

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