番外編*三人の日常*
〈side 隼人〉
葵と隼人が林で出会う前
「葵ちゃんと踊ったぜ、いいだろ〜。」
悠人が自慢している。
悠人は自分だけだと思ってるのか?
「俺も踊ったんだけど。」
「ああ、僕もだ。」
「は?お前らいつの間に。俺だけだと思って、優越感に浸っていたのに…」
悠人は落ち込んでいる。
「フリータイムの時に普通に踊った。」
「残念だったな、悠人貴様はその程度なのだよ。」
旭がメガネをクイッと上げながら言う。
「くっそ〜、このムッツリ眼鏡があー!!まだ俺の方がリードしてんだからな!いい気になんじゃねぇ、俺はデートしたんだぞ!しかも最後の観覧車ではいい感じになったんだ。お前らに出来るのか?」
悠人は高らかに笑っている。
またそれかよ、それしか言わねーじゃん。
「ふん、その程度か。」
「なに?負け惜しみはよせよ。」
「負け惜しみなどではない!俺は今日葵に抱きつかれた。どうだ!」
「うそ…だろ…」
まじ?いいなあ旭。
「おい、お前なにしたんだよ旭、てめぇ肝試しで葵ちゃんに何をした!」
悠人が旭に詰め寄る。
悠人が見苦しすぎる。
「ふっ、何も。」
旭も煽んなよ。
「なにがおかしいんだー!!」
「僕は行動を起こしただけだ。」
「どういうことだ?」
悠人と旭は何やら2人で話し始めた。
あーあー、めんどくせえな。
外でも出るか。
そしてあの夜へ……




