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第36話

〈side 燐〉


林間学校2日目


今日の夜、この林間学校のメインイベントである、キャンプファイヤーと肝試しがある。

うぉーー!!テンションあがるぜ!


夜までの行程は正直だるかった。

簡潔に言うと、終始追われていた。

昨日の覗きのせいかどうかは分からないが、

いつもより激しく迫ってきやがる。

相葉はうまくいなしていたが、

俺と夏目はそうはいかなかった。

もう疲労困憊だ。

夏目は俺の横で死んでいる。


夜にメインイベントがあるため、風呂と晩飯の時間が早くなる。

その代わり、イベント後は夜食が出たりするんだけどな。

ちなみに部屋にはシャワーが完備されているから、汗をかいても心配ない。


はぁ、疲れた、部屋に戻って少し休もう。


「ちょっと待て、立花!」


ん?誰だよ。ったくこっちは疲れてんのに。


「俺になんのよう?」


話しかけてきたのは西平だ。


「お前、昨日覗いたよな。」

「ああ、悪かったな。」


まあ、責められても仕方ないか。

だが、覗くなと言う方が無理があるだろ。

健全な男子高校生なら、誰だって壁の向こうは見たいはずだ、ましてやそれがJKだったなら、誰が止まることができよう。


「なんだ意外素直なんだな。」


西平は呆気に取られている。


「まあ、そりゃそうだろ。普通。」


まあ、お前みたいな貧乳は誰が見んだって話だけどな!


「その素直さに免じて、葵に黙っておいてあげるわ。」


そういうと西平は去っていった。


は?それだけのために呼び止めたの!?

意味分からん、言う必要なくね?

第一俺あいつを風呂で見てないし。

まあ桐山に黙ってくれるのはありがたいが。



夜になった


「「うぉーー!!キャンプファイヤーー!!」」


俺と夏目はテンションMAXだ。


「うるせぇ、しずかにしろ。」


相葉のテンションはかなり低い。


「お前テンション低すぎんだろ。」

「もっと上げろよ、キャンプファイヤーだぜ。」

「俺はな、木を燃やすよりも女とベッドで燃えたいんだよ。」


は?こいつ、やばいぞアホだ。


「なるほど確かにそうだ、」

「は?お前らそれはないって。」


夏目って相葉病うつってきてね?


「おい、燐!お前も想像してみろよ、さつき先輩や桐山がベッドで燃えている姿を。」


ん?それはなかなか…ありだな!

俺もやばいのかもしれない。


「お前ら…ありだな!!」

「だろだろ、」

「でも今日は無理だろ?」

「確かにそうだな。」

「いや、俺はいける」


相葉は勝ち誇った顔で言う。


「「は!?お前まじ?」」


俺と夏目は目を丸くする。


「当たり前だろ、俺を誰だと思ってる。」


いや、誰だよ。

こいつまじでか。

林間学校で何しようとしてんだよ。


「おい、それってどこでやる気だ。」

「俺たちの部屋じゃないだろうな?」

「いや、そのつもりだが」


「「ふざけんな!!」」


「なぜだ?」

「当たり前だろ、アホか!」

「なんで俺らの部屋がイカ臭くならねぇといけねぇんだよ。メガネと骨が喜ぶだけじゃねえか。」

「他に場所はないだろう。」


「「じゃあすんな!」」


何としてでもこいつを止めなければ。


「おい、相葉キャンプファイヤーもいいものだぞ?」

「どこがだ、暑いだけだろ」

「想像してみろよ、汗でビショビショの女子たちを、なかなか乙なもんじゃありませんかい?」


燐は相葉の肩に腕を回して言う。


頼む、かかれ!


「ふむ、確かにそれはなかなか良いかもしれん。」


よしっ!これで俺らの部屋は安泰だ。


「だろ?だから楽しもうぜ。」

「そうだぞ、どうせやるなら、楽しんだ方がいいだろ?」

「ああ、そうだな。」



キャンプファイヤーの行程は、

まず踊りたい人が前に出て、一緒に踊りたい人を指名して踊るらしい。


なにこれ、誰がやんの?

普通に恥ずかし過ぎて、無理じゃね?

だってほぼ告白合戦だよね。


あ、カップルなら踊れるわ、

くっそ!リア充をひたすら見せつけられる拷問じゃねぇか!

先公め、お前らゆるさんぞ!


「踊りたい人は前に出てきて、指名してくださーい。」


うお、早速3人出てきた。

すげえな、羞恥心って存在してんのか?


ん?あいつら見たことあるな、

なんだか嫌な予感がする…


あれは!花宮と更屋敷と真曽原じゃねえか!

うそだろ!まさか…


「立花さま、わたしと踊ってくださいまし、」

「夏目くーん、私と熱いアバンチュールを、」

「相葉きゅん、私を燃やしてー、」


俺と夏目は目を合わせることしかできない。


「なあ、これどうすんだ?」

「女子に指名されたら、強制らしいぞ。」

「え?」


強制ってつらくない?

だってずっと指名され続けたら、踊りっぱなしってことだよな?

死ねる。


相葉は真剣な表情で、


「俺は彼女を燃やしてくる。」


おい、それはどっちの意味だ!?


相葉は前へと出て行く。


「おい、腹括るしかないぞ。」

「だな。」


これが覗きの代償なのか?

ええい!くそっ!

もうどうにでもなれ!



3人は前へと出て行く。


周りが騒がしくなる。


「おい、あれって7組のイケメンバカ3人組じゃね?」

「ああ、あれが、かの有名七バカ三だ。」

「あいつがドSの相葉であとは童貞の2人だ。」


俺らってそんな風に思われてたの?

全然嬉しくないんだけど、

ていうかあとは童貞ってなに?

めっちゃ傷つくんだけど。



「きゃーーー!!」

「こっち見てーー!」


アイドルかよ!

こっちはこっちでうざい。

もうこれ以上はやめてくれーー!



「やるね君たちモッテモテだね!」


おいおいここで担任かよ。


「後で先生と夜のダンスしない?」


おい、この先生アウト!

誰か摘み出せ!


いやまてよ、これは逆にいいかもしんない。

グヘヘへ


「まじっすか?」

「冗談ですよね?」

「いいでしょう、部屋で待ってます。」


相葉はこういう時普通にすごいと思う。

バカだけど。


「あはっ、冗談だよ、クビになっちゃう。」


だよな〜、

でも、この人ならやりかねん。


少し期待した、自分が恥ずかしいわ。



3人はそれぞれ指名された人の元へ向かう。


「お前ら達者でな〜。」

「お、おう」

「落としてくる。」


相葉だけなんか違うんだけど。



「立花さま、わたしと踊ってください。」


あれ?ちょっと照れてる?


「はい、お嬢様。」


俺はそれっぽく言ってみる。


花宮さんはとても嬉しいそう。


あれ?なんか意外と普通。


それから俺たちは普通に踊り続ける。


「立花さま、この後の肝試しもご一緒できますか?」

「俺で良ければ。」

「まぁ〜、嬉しいですわ!」


花宮さんは満面の笑みを浮かべて、俺に身体を寄せる。


うわ、ちょっ豊満な2つの果実が当たってるんですけど、

でも、これはこれでいいかも〜


その後は普通に何事もなく踊り終える。


全然普通だ。

逆に何かを期待している自分がいた。

俺、感覚おかしくなってんな。



「おい、夏目どうだった?」

「意外と普通だったんだけど。」

「なるほど、俺もだ」

「これはこれでありだよな!」


「「フハハハッ!!!」」


そういえば相葉はどうなったんだ?


「相葉!…え?」


相葉のペアは逝っていた。


「お前何したんだ?」

「少々言葉責めをした。」


言葉でこんな風になるもんなの?

こいつどんだけ危ないんだ!?


「お前…すげえな。」

「この程度は朝飯前だ。」


俺はこのとき相葉に無限の可能性を感じた。



3人は席に戻って他のペアの踊りを見ていた。


「ほう、意外な組み合わせだな。」

「お前知ってた?」

「んー、なんとなくな。」


どうやら強制なのは最初の一回だったらしい。

俺たちは普通に踊りを見て楽しんでいた。


「おい、あれって桐山じゃないか?」

「ああ、そうだな。」

「一緒に踊っているのは…速川?だっけ?確かお前部活同じじゃなかったか?いいのか?」

「なにがだ、別に自由だろ?それに桐山のことが好きな奴は部内にあと2人いるぞ。」

「まじか、お前も大変だな、」

「どうしてそうなる。」


俺は別にどうも思っていないはずだ。

じゃあなんなんだ、この違和感は、


「まあ、いいけど後悔はすんなよ。」

「なにをだ?」

「一緒に踊りたいんだろ?」


夏目は意外と俺の事を理解しているのかもしれない。


そうか…、俺は桐山と踊りたかったのか。


「そうかもしれない。」

「次フリータイムなんだし、誘えば?」

「ああ、そうするよ。」



「はーい、次はフリータイム、みんな自由に踊りたい人と踊ってねー。」



「俺はもう踊りたくない、逃げる!」


夏目は頼まれたら断れない性格なので、ずっと踊りっぱなしだのだ。


「あ、おい、待てよ。」


夏目はそう言って、走っていく


「相葉はどうすんだ?」

「俺はペアを探す。」

「なんで?お前は立ってれば勝手に寄ってくんだろ?」

「その中から選び出すんだよ!まだ見ぬ隠れたエムをな!フハハハッ!」


相葉はそう言って女の群れの中へ消えていった。


選ばれた人って明日生きてるのかな?

あいつは犯罪すれすれな気がする。


今からどうすっかな、

桐山は多分今頃、隼人とかに捕まってんだろ。

後にすっか。


「あの!」


俺か?


「ん?なに?」

「私と踊ってくれませんか。」


黒髪ショートの可愛らしい子が立っていた。


「別にいいけど。」



燐はその後も女の子達から誘いを受け、踊りに付き合わされた。



キャンプファイヤーも終盤


疲れた、何人来んだよ。

他に余ってるやついるだろ。


まあいい暇つぶしにはなっただろう。

そろそろだな。


えーっと、どこだ?


燐は辺りを見回す。


おっ、いたいた。


うっわ、囲まれてんじゃん。

意外と人気なんだな。

どうしようか。

よしっ、ここは強引に行くか!


燐は葵の元へ歩いていく。



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