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第25話

〈side 燐〉


あ〜、腹減った。

早く晩飯食わせろ〜!


ハンド部御一行は食堂にいる。


燐の前には旭が座り、その横に傑、翔平と並んでいる。

燐の左には一馬が座っており、燐の右には悠人と隼人が来るはずなのだが…。


ご飯は全員が揃ってからと決まっている、

しかし、マネージャーと悠人と隼人が来ていないので食べることが出来ない。


2、3年生と監督はまたか、と呆れた表情をしているので何が起きているのか、理解しているのだろう。何人かは経験していることなのだ。


1年生はなにが起きているのか、分からないので、イライラしていながらも、風呂上がりのマネージャーに少し期待している。


あいつらおっせ〜、

大体何が起きてるか、予想つくけど。


ピローン


監督の携帯が鳴る。


「今、マネージャーが仕事してるらしい、みんなは先に食べてくれ。五十嵐頼む。」


やっと食べれる〜などの声が飛び交う。


「え〜、いっぱい食べましょう。いただきます。」


『いただきます!!』


やっと、食える。


晩御飯は生姜焼きや味噌汁などの定食のようなメニューだ。


うんめぇ〜。

ここは料理と風呂は最高だな。


「燐、」

「ん?どうしたムッツリ眼鏡。」

「僕はムッツリなどではない!」

「あー、わーった、わーった。んで?」

「風呂で、悠人と隼人と一緒だっただろう?何か知ってるんじゃないか?」

「あー、今ごろマネージャーにしごかれてんじゃね。」

「なるほど、覗きか。」


旭がニヤける。


「やっぱりムッツリじゃねえか。」

「な、これはだな、ご飯が美味いからだ!」

「はいはい。」

「燐は覗かなかったの?珍しいね。」


傑が言う。


「あー、だってな?リスク高すぎんだろ?」

「確かに。それは言えているな」


傑はふむふむと頷く。


悠人たちとマネージャーが戻ってくる。


悠人と隼人は生気がなく、

葵は、少しどんよりしていて、

残りの3人は満足そうな顔をしている。


「やっと、来たな。良い夢見れたか?」

「見てない、と言うか地獄を見た。」


悠人は震えながら話す。


「何があったんだ?」

「それは聞かないでくれぇーー!!思い出すだけで、あぁぁー!!」


隼人が頭をよろめいて抑えながら言う。


周りの人は引いている。


いったい何が会ったんだ。

あの3人の満足度そうな顔が怪しい。


燐はあの3人相手には絶対に覗きをしないと心に決めるのであった。


「ま、いいや。飯食えよ。」

「ああ、そうするよ。」


燐は葵のご飯が減っていないことに気付く。


「桐山?食わねえのか?」

「うん、ちょっと食欲なくて。」

「大丈夫か?食っていいか?」

「いいよ、ありがとう。」

「葵?覗かれたのか!?」


旭が尋ねる。


「ううん、覗かれてないけど、ちょっと衝撃的なことがあって。大丈夫だから、心配しなくていいよ。ありがとう、松原くん。」

「そうか、ならいいんだが。」


「ごちそーさん。」


食事を終えると、燐達は自分の部屋に戻る。


悠人と隼人はご飯を食べると回復した。

単純(笑)


歯を磨き終えると就寝時間も近い。


5人は布団を並べ、寝る体制に入る。


枕投げなどはしない。

すればどうなるかは大体分かっているのだ。


「なあなあ、お前ら好きな人誰なん?」


悠人が言う。


修学旅行かよ!ってか早く寝ろよ。

めんどいことにならないうちに寝よう。


「俺は葵が好きだ!」


悠人が言う。


「「「知ってる。」」」


燐以外がこたえる。


「俺言ったんだから、お前らも言えよ。」


せこ!そんな既に知ってたこと暴露された程度で誰が言うねん。アホか!


燐は寝たふりを決め込んでいる。


「僕も葵だ。」


旭が言う。


いた!ここにいたよ。アホが1匹。


燐は笑いをこらえるのに必死だ。


「早苗さんのことはどうなんだい?良い人だと思うんだが」


傑がみんなに問いかける。


「あー、あいつはな好きになっても無理だろ。相手が悪すぎる。」


悠人が言う。


燐は布団の中でうんうんと頷く。


「そうなのかい?」

「おう、お前気付いてないの?」

「何も気付いてないが。」

「まあ、いいやそれはあいつの問題だ。」


傑気付いてねぇの?にっぶ!


「隼人は?」

「俺は正直わかんねぇ。ハンドに集中したい。」

「覗きのくせに、何言ってんだ。」

「はぁ?だまれ。変態が。」

「お前も同類だ!」


チッ、また始まったよ。静かにしろよ。

寝れねぇだろ。また、あいつがくんぞ。


ダッ、ダッ、ダッ、


ほら、地獄の足音が聞こえる。


ガラガラッ


「早く寝ろ!それとも地獄を見る?」


ほら来た。


悠人と隼人は小さくなり黙る。


学習能力ゼロかよ。


「おい、そこの寝たきり。お前はどうなんだ。」


あー、無視無視寝よ。


「寝たふりしているのはバレてるぞ。」


「「そうだそうだ。」」


今モブキャラ臭すごくなかった?


「おーい、りんくーん?」

「チッ、うっせぇーな、寝かせろよ。」

「ダメだ、お前の恋愛事情を聞かせてもらうまではな!」

「んなもんねぇーよ。」

「嘘をつくなよ。お前ほどのイケメンが浮いた話がないだと!?ありえないぞ。」


旭が言う。


「ないって言ってるだろ?」

「誰だ、いつもいる金髪の先輩か?」


悠人が言う。


「はぁ?さつき先輩?さつき先輩は確かに可愛いけど、なんもねぇぞ。」

「じゃあ、葵か?葵とたまに仲良いよなお前?」


隼人が言う。


「桐山は家が近いだけだ。そんなんじゃねぇ。つか隼人、桐山のこと好きなんじゃねーか。」

「そうだ!俺は好きだ!」


開き直りやがったよ、こいつ。


「ほら、全員言ったぞ、あとはお前だけだ。」

「は、待てよ。傑がまだだろ?」


「「「あいつはいい!」」」


「なんでだよ?」

「お前も分かってるだろう?」


まあ、分かってるけど。

くっそ、早く寝たい!この部屋割り最悪だ!


「早く言え。」

「そうだぞ、言うんだ。」

「言えや、ゴラァー!」


3人は燐に迫る。


もー、なんだよこいつらうぜぇな。

くそ、埒があかねぇ。


「まだ。分かんねぇ。つか考えたこともねぇ、これでいいか?」


「「「んーーー」」」


3人は腕を組んで考えている。


傑の奴寝てんじゃねぇか。

よく寝れんな。


「候補は、葵ちゃんと、金髪美女ってとこだな。」

「はぁー?なんでそうなんだよ。」

「見てたら大体わかる。」

「意味分からん。寝る!」

「お前女子に人気なんだから、気をつけろよ。」


悠人が言う。


「は?なんで?」

「色んな奴が迫ってくるぞってことだ。」

「まあ確かにそれは言えてるかもな。もう5回も告られたしな。」


「「「はぁーー?」」」


「許せん、貴様僕にも分けろ。」

「多すぎんだろ!」

「選び放題。」

「あーー、うるせぇー、早く寝ろ!」


好きな人か。あんま分かんねえけど。

さつき先輩は可愛いし良いと思う。

あの人は本気なのか分からんけど。

桐山もなぁ〜、なんかいいよな。

たまにドキッとさせられるし。

あーー、分かんね、寝よ。


夜が更けていく。

燐も大変だね

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