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第14話

表現が難しい〜

〈side 燐〉


土曜日の朝


ビリリリッ、ビリリリッ、


ガチャッ


「何だ、まだ7時か。寝よ。」


燐は二度寝する。


一時間後、


ダッ、ダッ、ダッ、


ガチャリ


「りんにぃ!おーきーてっ!あさだよっ!」


そう言って、奈津は燐に飛び乗る。


「グハッ!奈津降りろっ、し、しぬ。」

「あはは、りんにぃ、ごめ〜ん。」

「気にすんな。でも、お兄ちゃん久しぶりの休みだからもう少し寝たいんだ。」

「いやだぁー!きょうはりんにぃとあそぶのー!」


奈津そう言いながら燐の上で飛び跳ねる。


「グホッ、グハッ、わ、分かった。起きるから。奈津降りろ。」

「あはは、やったぁ。」


折角の貴重な休みなのに。


燐はしょんぼりしながら奈津と階段を降りる。


居間には、母と沙織しかおらず、テーブルの上には朝食が並んでいる。

目玉焼きとベーコンとトーストのいたって普通の朝食だ。


「おはよう、あれ?母さん、健と満と父さんは?」

「あら、燐、おはよう。健なら部活に行ったみたい。満とお父さんは会社の用事だって。」

「意外とみんな朝早いんだな。」

「あんたが、遅いのよ。」


ソファに座っていた、沙織が言う。


「仕方ねぇだろ、ずっと走ってばっかだから、疲れてんだよ。」

「ふーん、あっそ。」

「みんな、ご飯できたわよ。」


4人は椅子に腰掛ける。


「「「「いっただっきまーす!」」」」


朝食を食べ終わると、燐はソファに座り。膝の上には奈津が座っている。


「燐、今日の予定は?」

「んあー、特に何もねえな。暇だ。」

「そう?じゃあお昼から奈津のことよろしくね。」

「母さんどっか行くのか?」

「沙織と西野さんところへ行く約束があるの。」

「ほーい、了解。」


ピンポーン。


「あら、誰かしら?沙織出てきて。」


沙織は返事をすると玄関へ行く


「はいはーい、どちら様?」


ガチャリ


「一馬くん!?」

「おはよう、沙織。燐いる?」

「い、いるけど、ま、待って!」


(うわー、一馬くんだぁ、どうしよ、朝起きたばっかだから、寝癖もなおしてないし、恥ずかしいっ)


沙織は顔を赤め、両手を振り、慌てている。


「沙織、今日も可愛いね。」


一馬が微笑みながらそう言うと、

沙織はノックアウトされ、そのまま床にへたり込んだ。


その間に一馬は家の中へ入っていった。


「おーい、燐、早く着替えろ。」

「はっ、一馬くん?なんで?」

「なんでじゃないだろ。今日まだ走ってないだろ。あ、お母さん、おはようございます。」

「あら、やだ、一馬さん。お母さんなんて。まだ気が早いじゃない。沙織をよろしくね。」


母はまんざらでもないような顔をして、片手を頰にあてながらこたえる。


「はい、こちらこそ。」

「はぁー?聞いてねぇよ、今日休みだろ?」

「お前は休みじゃないに決まってるだろ。迎えにきて良かったぜ。」

「ちょっとまったー!!かずにいちゃん、りんにぃはきょう、なつとあそぶの!りんにぃはわたしません!」


奈津は燐に抱きついて、一馬を睨むようにして言う。


「おう、奈津もっと言ってやれ。」


ってか、かずにいちゃんってもう家族じゃねぇか。母さんもあんなだし、もう親公認かよ。


「なっちゃん、朝だけだから、ちょっとお兄ちゃん貸してくれないかな?ね?」

「むむむむぅーー」


奈津は少し考えるが、顔を横に振る。


「あ、そうだ、じゃあさなっちゃんも、一緒に行かない?お兄ちゃんの学校見たいよね?しかも、お昼からなっちゃんの行きたい場所どこでも連れて行ってあげるからさ。ダメかな?」

「りんにぃのがっこぉかぁ、それはちょっと…」


奈津はブツブツ言いながら少し考えている。

そして、一馬の方をパッと見て。


「それならいいよ!お昼どこでもいいんだよね?」

「ああ、もちろん。」


奈津はキラキラした目で一馬を見つめる。


はぁー。まじかよ、やられた。一馬くんいつのまに奈津の扱い方上手くなったんだよ。


「おい、燐、そういう事だから早く準備してこい。」

「へいへい。」


ったく、今日はせっかく休みだと思ったのに。


燐はため息を吐きながら、部屋へ行く。


「なつも、じゅんびしてくるぅー!」


奈津元気よく走って行った。


「あらあら、なっちゃん嬉しそうね、一馬さん今日は2人のことお願いしちゃうわね。」

「はい、任せてください。」

「頼もしいわ。うふふっ」

「一馬くーん、私も今度連れてってよ。」


沙織は甘えた声で、一馬の服を引っ張っている。


「まったく沙織は、しょうがないなぁー」


一馬は、両手で沙織の髪をくしゃくしゃと撫でる。

沙織は、嬉しそうに微笑んだ。



走り終わった燐は奈津達と、お昼を食べに駅前のファミレスに来ていた。


「昼からどうすんだ?」

「うーん、そうだなあ。なっちゃんはどこ行きたい?」

「りんにぃといっしょならどこでもいい!」


奈津は飛び切りの笑顔がを見せる。


やっぱり奈津は天使だよなぁ〜

朝の疲れも吹っ飛ぶぜ。


「ゴホンッ、ニヤニヤしている燐はどうしたいんだ?」

「に、ニヤニヤなんかしてねぇ!」

「りんにぃ、かおまっかー」

「な、なってないっ。そうだなあ、俺とりあえずスポーツショップ行きたいんだけど、買いたい物とかあるし。」

「そうかじゃあ、仙陽駅にでも行こうか。」

「なつもかいものするー!」


仙陽駅とはこの辺で、1番大きい駅だ。

駅前には大型のショッピングモールや、娯楽施設などが集まっており、大人も子供も休みにはここに大体出かける。



燐達はスポーツショップに来ていた。


インシューズとあとアンダーシャツもいるな。

おっ、意外といいのあんじゃん。


燐は楽しそうに買い物をしている。

レジで会計を終えて、店を出る。


「燐、そんだけでいいのか?」

「あ、まあ大体のもんは家にあるしな。」

「そっか、これからどうする?」

「なつ、アイスたべたーい。」

「じゃあアイス買いに行くか。」


燐達は奈津に振り回されて、いろいろまわったので、帰る頃には疲れてしまっていた。


帰りの電車で奈津は寝息を立てている。


ま、疲れたけど、奈津が楽しそうだったし、まあいいか。寝顔も可愛いなあ。


「お前って、シスコンなのか?」


突然の言葉に燐は絶句する。


「はっ、どうしてそうなるんだよ。違うぞ。」

「本当か?いやぁー、なっちゃん見てるとかいっつもにやけてるからさ。」

「そ、それは妹が可愛いからで、あくまで妹としてだ!これは兄として普通だからな。」

「ふぅーん、そんなもんか。お前好きな人とか出来た?」

「はぁー?いきなりなんだよ。出来るわけねぇだろ。第一まだ一週間しかたってないんだぜ?」

「まっ、それもそうだな。早く部活出ろよ。1年のマネージャー可愛いぞ?」

「だからどうしたんだよ。」


燐は口を尖らせてこたえる。


「いや、特にな。」

「ってか、今言ってたこと、姉ちゃんに言うぞ。」

「そ、それだけは勘弁。沙織怒ると怖いんだよ。」

「じゃあ、もう余計なこと聞くなよ。」

「仕方ねぇな」


好きな人とか、考えたことねぇなあー。

俺ってマジでシスコン?

いやいや、違う!俺は健全な男子高校生だ。

まぁ確かにマネージャーは可愛いと思ったことあるな。



家に帰り、燐は晩ご飯と風呂を済ませ。ソファに座って。お笑い番組を見ていた。


「わっははは!この芸人おもしれぇー。」

「ねぇ、ちょっと、燐。」

「なんだよ姉ちゃん。」

「今日さ、ケーキ屋でハンド部の一年生のマネージャーに会ったんだけどさ。」

「それが、どうした?」


燐はそう言いながら、コップの水を飲む。


「可愛いと思わない?」


「ブッファ!!」

「なになに?燐もそう思ってたの?」

「は、ちげぇーよ、てか急になんだよ。」


なんで今日はみんな同じ話題ばっかふってくんだよ。あれか?新手のいじめか?


「ねぇ、思ってたんでしょ?そうでしょ?」

「ば、バッカッ、知らねぇーよ。大体そんな話したこともないしな。もういいだろ。寝る!」


燐は自分の部屋へ走って行く。


「な〜んか、怪しいなぁ。」


沙織は燐の去って行く後ろ姿を眺めていた。


燐はベッドに寝転がりながら、握力のトレーニングをしている。


今日は一体なんなんだ。意味わかんねぇよ。

マネージャー、マネージャーっうっせーしよ。

でも、マネージャーってあれだよな。

この前助けてくれた女の子。名前なんだっけ?

あれ?聞いてなかったか。

まあ部活一緒らしいしそのうち分かんだろ。







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