プロローグ(1)
プロローグ:みんなの朝(1※3まで)
【篠原奏の朝】
「眠たい…」
日曜日の朝に奏、篠原奏は個人的に早起き出来たと思っていた
自室の壁に掛けてある二分速い誤差のある時計を見やると七時かと思いきや八時を指している
生活リズムからしてまずいことがある訳でもないし特筆する用事もないが、個人的に懸念するものがあった
「まずい…アニメが…」
アニオタというか小さい頃からTCGユーザーだった奏は新規コンボが反映されやすいアニメが楽しみでならず、いわゆるLive派の一人である彼は大抵の場合視聴していた
見ていたとしても寝落ちの回数がひどい彼は実際変わらなかったかも知れない
ベッドのそばにある誤差無しの目覚まし時計も八時を指していることを確認すると、もぞもぞとベッドから這い出る
着替えはおそらく決められると思われるのであえて寝間着のままでシェアハウスしている一軒家の二階から一回のリビングへと降りていく
「おはよー」
【春村怜の朝】
「ふんふふーんふんふんふっふーん」
六時半という時間にキッチンを効率よく回る人影は怜本人、気分的に和食系の朝食を作っているところである
キッチンの隅っこにある通気用の窓から射す日光がジリジリと体を温めていく
正直怜としてはジリジリと体を温めていく感覚は大嫌いだ
「通気がいいキッチン」と言ってしまえば特に関係ないと思うだろうが、IHではなくガスコンロを使うこのシェアハウスではコンロの前に立ってしまえば換気扇をつけていても熱く感じてしまう
『「それでもキッチンに立つ意味とは…!?」みたいな漫画の編集が入りそうだね』というアニオタ月ちゃんの合いの手かもわからないボケをしてきそうだが、今は寝ているというか自分の部屋に置いてあるPCでゲームをしているところだろうから気にすることもない
怜のキッチンに立つ目的はみんなの笑顔がみたいという単純なものだが、小さいものが好きなのもある
身長が167と高い部類に入る彼女からしてみれば、シェアハウスに住む自分含めた五人では一番背が高い
だから、自分より小さいのがいるだけで幸せだから笑顔でいられる…彼女自身もこの時点でなにを言葉にしたいのかがわからなくなっている
とりあえず毎日幸せなのには変わりがないので、強引に〆る、気にしたら負けスタイル
朝ごはんを作る間に7時になると、そろそろ人が二階の寝室から下りてくる時間帯になる
早速律が下りてきた。可愛がりたい抱きしめたい(ry
「おはよー、怜姉」
「おはよう、りっちゃん」
まるめゆぱと申します
学生試験前に書き始めた小説です。設定自体はかなり前から書き進めてましたが全く本文書いてなかったです
パート3区切りで一話分です。ゆっくりと書き進めますがよろしくお願いします
以上、小説には趣味成分が多大に入る新米小説書きまるめゆぱでございました