嫌なの
ピリリリリ
大きな音で目覚まし時計が鳴る
ガシャン
「うー。うるさーい。」
…?!
「まって、え!! ママー!! 今何時?!」
「こはる起きたの?? もう8時よ」
え、8時?!
バタバタ
「なんで起こしてくれなかったの?!」
「もーこはるも高校生なんだから自分で起きなさい」
「えー!! あーやばい!! いってきまーすっ!!」
小山 心晴 (こやま こはる)
今日から西山学院高校の一年生!!
なんだけど…初日から遅刻しそうです…。
はぁはぁ。着いた。
「あー!! こは!!」
「みっちゃん…。」
「遅かったねぇ。寝坊??」
「そんな感じです。」
あははって笑うみっちゃんは私の親友
小西 美麗 (こにし みれい)
みっちゃんはモデルをやっている
「ほーら、みれい、こはのこと待ってたの。クラス見に行こ」
「うん!!」
ザワザワ
「みっちゃーん。どーだった??」
「こは、みれい達クラス一緒だよぉ!!」
「え!! ほんと?!」
「ほんとだよぉ。気になるなら見てみな」
見たいんだけど見れないんだよね…と思ってた
「あ、ごめん、こは小さいから見えないのか」
みっちゃんは結構思ったことをはっきり言う子
私はそういうみっちゃんが好きだけどモデルやってて可愛いとかもあり嫌う子も少なくもない
「とりあえず行こう」
「うん」
「わぁー。知ってる人いない」
「まぁそりゃあね」
席となり、誰だろう。
「イケメンいるかなぁ」
みっちゃんはほんとイケメン好きだなぁ。そう思ってた時一人の男子が入ってきた
「ここかー俺のクラス。やっべぇな。」
その男子はとにかくよく喋る人だった
「おーたつきじゃーん」
「なんだよ。そうと同じクラスかよ。最悪だな。」
「はぁ??なんだよ」
そんな話をしてるのをほっとこうと思いみっちゃんに席見に行こうと言おうとしたら案の定。みっちゃんあの男子ガン見してる。
「みっ…ちゃん??」
「やばい。やばいよ。こは。かっこいいよ!!」
あーぁ。ダメだこりゃ。
「みっちゃん、私席見てくるね」
「うん」
席は…席は…っ?!
えええ。私の席ってあの男子の隣?!
ありえないんだけど。無理無理無理。耐えられない。
「大丈夫。頑張ろう…」
みっちゃんと席近い。
それだけは名前順でよかったと思う。
席座ろうとしてバッグを机に置いたら。
「隣の席の子?? 可愛いじゃん。ねぇ、名前教えてよ」
「は、はい??」
もうどうしよう…助けて。
ダメ。ダメ。耐えられないよ。
「そっちも名前教えてよ!!」
え??
「おーこっちの子も可愛いねー。俺はそう。新橋 奏。そっちのお2人さんは??」
「うちはみれいでーす!! こっちがこはる!!」
あああ。みっちゃんやめて。もう無理だよ。
「へー。よろしくね。みれいちゃん。こはるちゃん。」
「はーいっ」
あーもう死んだ。
「てかーみれい、こはの前じゃーん!! そうくんとも近いし。ラッキー!!」
「俺の前の席は樹だな。」
「品川 樹です。」
「たつきくん。よろしくね!!」
もー勝手に話進めてて。私は知らない。
ここからどんな物語が始まるかなんてなんも知らない私たちであった。
こはる、みれい、そう、たつき、この4人がどうなるか。なんもわかってなかった。