チーレム書こうとしたらこうなったよ♪
多分読後感最悪だと思いますよ?
長い旅だった。
僕のレベルは2001、年号みたいでしょ?
職業はもちろん勇者。
パーティの平均レベルが48だと考えるとチートと呼べると思う。
パーティはみんな僕のことが好きな僕好みの子ばかり……
これはハーレムと言っていいよね?
1999年、12月25日、僕はトラックに轢かれて死んで、この中世ヨーロッパ風の世界で赤ん坊として生まれ変わった……。
もうわかるよね?
転生だ。
まさか前世と全く同じ容姿で成長していくとは思わなかったけどね。
それはきっと魔王も同じなのだろう。
アホ面してこっちを見ている。
僕もバカ面で魔王を見ていたけど。
「まさかお前は?」
「君は?」
えらいことになった。
なんと魔王は僕を引き殺したトラックドライバーだったのだ。
「運命だな……」
魔王のその一言に僕はドキッとした。
「やめてくれよ気持ちが悪い。
君と再会する運命なんてごめんだ」
「いってくれるじゃないか。
こっちは君のせいでせっかく就職した運送会社をクビになり、損害賠償で借金まみれ、どこへ行っても後ろ指さされて俺は生命保険をかけられ事故に見せかけて殺されたよ。
」
僕の心がズキンと痛む。
ずいぶん辛い目にあったみたいだ。
でも……
「人を殺したんだからそれぐらいは……」
「あれは君が悪い!!」
食い気味で怒られた。
「信号は赤に変わったのにボーッとしてこっちを見てさ! 確かに俺もブレーキを踏むのが遅れたけど……。
」
「遅れたんじゃないか!!」
僕も食い気味で言い返してやった。
「くっ…… 第一なんで君はボーッとしていたんだ?」
僕の頬が熱くなった。
「そっちこそなんでブレーキを踏むのが遅れたんだよ!?」
「ぬっ!?」
今度は魔王の顔が真っ赤になった。
「それは……」
「……」
「君が魅力的な瞳をしていたから……」
「!?」
魔王は恥ずかしさのあまり少し錯乱しているようだ。
それは僕も同じ。
「ぼ…… 僕だってね!! あなたの精悍な顔立ちに見とれてたんだ!!」
「!?」
魔王は両手を口許に当て、女の子のような驚き方をした。
「なんだ君は!! その守ってあげたくなる薄い胸板は!! それでも男か!?」
「あなたは逆に浅黒く日焼けしてたくましい胸板をしていますね!! 顔を埋めたくなりますよ!!
ところでお名前は!!
僕はヒロムです!!」
キナ臭くなってきたでしょ?
もう少し我慢してほしい。
「タケシさ!! 認めたくないが一目惚れだよ!! 君に見とれてブレーキを踏むのが遅れたのさ!!
魔王…… いや、タケシさんは両手を広げた。
「僕だってね!! あなたに見とれて横断歩道に立ち尽くしていたんですよ!!」
負けじと手を広げた。
「じゃあ俺たちは両思いか!?」
僕は力強くこう答えた。
「イエス!! ウィーアー!!」
僕とタケシさんは抱き合った。
「oh…… イイハナシです……」
「ユシャサン…… オシアワセニ……」
「ミータチノカンパイデース……」
遊び人のピエーロ、バトルマスターのダニー、細マッチョのイグナショフが僕たちを祝福してくれた。
ちなみに全員ムキムキでビキニパンツ一丁だ。
「ハーレムなんかより……
本当に好きな人と気持ちが通じ会うほうが幸せなんですね……」
僕はタケシさんの太い腕に抱かれて幸せだった。
「そうさ、これからは俺が真実の愛ってやつをお前にトコトン教えてやるからな?
ト・コ・ト・ンな?」
「タケシさんったら……」
長い冒険の終わり、僕は真実の愛を知った。
……
……
……
1999年、12月25日……。
(カッコいいな……)
トラックがこちらに向かってくる。
(素敵な人だ……)
トラックドライバーは何かに見とれているようだ。
(ブレーキ…… 踏んでない? このままじゃ引かれる? まぁいいや…… こんなつまらない人生の最後にあんなカッコいい人に殺されるなら本望だ……
もし生まれ変わったら……本当に好きな人と結ばれたい……)
けたたましいクラクションの音と共に僕はまばゆい光に包まれた。
ねっ?




