章間 衝撃の事実なんです
「…で?」
ところ変わって我が家。
緑の怪物―トラシルを撃退した後、例のよく分からない力で強制的に家に連れて行かされ、ぬいぐるみを抱く振りをして自分の部屋に上がり今に至る。
「で、もなにもないっ、―…つ、ま、り、この界隈で一番人間を惑わす存在、それが、だららららら…お前だ!!おめでとうクソ野郎…ってことだよ」
フン、と偉そうにエセは小さな胸を張った。
意味が分からない。
「まっっったく説明になってない。」
溜め息をついて、どうやら質問の意味が分かってないエセからテレビに憑依したルーマに視線を移す。
画面いっぱいにハテナマークを浮かべて遊んでいたルーマを睨みつけると、なんだか照れたような赤を浮かべた。
ていうか凄いなそれどうやってんだ。何でもありか。
「いやン、向島クンみたいな美人サンに見詰められたら、ちょっとドキドキしちゃいマスヨ。」
「……死んどく?」
ダメだ、こいつダメだ。科学者って言うから若干心配してたけど、マンガでよくいる頭は良いのに色々おかしい変態の人だ。
「向島クンに殺されるなら本もいやちょっと待ってくだサイなんですかその凶悪極まりない凶器、媒体だから死にはしなくてもちょっと痛いんデスヨ!?」
「そっかじゃあ遠慮なくヤれる…な?」
「何カタカナ変換していい感じにしようとしてるんでスカ、そんなのには騙されマセ…だ、だま……」
「…ちょっ、と、待て、」
「あぁ?何だよエセ、今からいいとこなのに、」
「わぁミコサングッショブちょっとこの悪女どうにかしてくだサイ!」
戸惑ったようなエセの声に――《あたし》は、テレビの画面に片足を掛けてアレを振りかぶった体制のまま振り向いた。
「お、前、」
女…?と、呟くエセの声に、あぁやっぱり誤解していたかと頭を掻く。
「…………そうだけど?」
「は、はあああぁぁぁ!?」
「うるさい。」
「いってぇ!!」
あぁぁぁあそんなばかなあぁあぁあ!とうるさいエセから目を逸らし、溜め息をついた。
…あぁさっきから溜め息ばっかりだ。幸せが逃げる。
向島莉兎16歳ちなみに女、―…なんだか、
「…前途多難?」
選択を間違ったかもしれません。
(あははははは!やっぱ気付いてなかったンデスね!!)
(てめぇルーマ!気付いてたんなら言え!!)
(やぁですヨ、こんなに面白いノニ。)
(このやろおおおぉぉ!)
(……はぁ。)
まさかの。
まぁ王道っちゃ王道でしょうか。
いやいや 無 理 あ る だ ろ
というツッコミはなしの方向でお願いしますm(_ _)m(笑)
本編での詳しい表記は恐らくありませんが、莉兎はかなりの美形でぱっと見美少年な中性的な人です。
あと、ルーマが莉兎のことを「向島クン」と呼んでいますが、それは上司が部下のことを○○クンと呼ぶような感じで、誤解してたわけではないです。
…まぁそれは言わなくても伝わりますかね、




