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blau
ほんのりと、少女同士の恋愛を書いていきます。
本人達も、それを恋愛と気づかないほどに。
ほんのりゆったり、進みます。
すべてあおかった。
私たちは全てあおかった。
私たちはあおを統べていた。
決して濁ることを許さぬ、
唯全てのあおを統べていた。
そして私たちは仲間だった。
私たちはあおに括られた、
最初で最後の仲間で在った。
私たちは誰に偏ることもなく、
唯仲間として往こうとだけ誓っていた。
しかし私たちは既に往った。
それを露とも思わずに、
生きる者は生に往く。
それを何とも思わずに、
私たちはあおに居る。
すべてあおかった。
あおくないものなどなかった。
私たちはあおくないものを、
もはや統べてすらいなかった。
すべて、あおかった。