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運とは何か 2
「あなたの言うように、運が生まれ持ったものだとして、、
僕が素晴らしい運を持っているとはどういうことですか?」
高山が訪ねた。
「まず、運量が人並み外れています。
人の運とは、穴の開いたバケツに注がれる水のようなものです。
穴から出てきた分が、目に見える運になります。
水は常に注がれており、穴から水は出続けています。
注がれる水の量が多く、それを受け止めるバケツが大きいと運量が多いということになります。」
男は答えた。
ここで頼んでいたコーヒーが届いた。
それを飲みつつ、説明された内容を咀嚼していると男は説明を続けた。
「運の種類も素晴らしいです。
運の種類とはバケツの穴の位置になります。
高山様は3つ穴が空いており、そのうち1つはサイズが大きく、影響度合も大きい。
そしてそれこそが私の探していた運になります。」