ひとり
兄が小説を書き始めて私も書いてみたいなと思い始めました。
初心者ですので温かい目で見守ってくれるとうれしいです(>_<)
「ひなのー。もう帰ろうよ暗いよ」
未提出の作文を無理やり最後まで書こうとしているひなのに私は腹を立て始めていた。
やっっっと終わったときはもう午後八時であった。
冬なのに、こんなにくらくなるまでまたされるとは。
ひなのとは幼馴染で、気が強い。だから「今日は先に帰るね」といってももめるだけであった。
そして死亡事故はないが事故が多い交差点まで来たときに、ちょうど運よく信号が青になった。
渡ろうとしたらひなのが「手をつないで?」と言われたから「え、、あ、うん、、、、」
とかえして横断歩道を渡り始めた。丁度真ん中まで行った時にひなのがパッとてをはなした。
「どうしたの」というとひなのは「じゃあね。奈々枝」
「え?」と。ひなのが走り出して、信号が赤になったときに「奈々枝ちゃん!!」
小学校からの親友「奈々子」の声がした。
そのまま私の視界が黒い闇に包まれていった。
気が付くとただ広いだけの何もない草原に立っていた。
近くの水たまりで自分を見ると姿が変わっていた。
上が金髪の下が黒。
いわゆる逆プリンみたいなものだ。
だけど、私はどうしていいかわからない。
この草原で一人でスローライフしろというのか、ドラ○エみたいに冒険するのか。
とりあえず太陽が真上にあったので北を目指して歩き始めた。
何もモンスターがいない平和なところ。
それと引き換えにただ広いだけ。何もない。
とうとうおなかも減って日が暮れてきた。
「あの水飲んでおけばよかったかな」
力尽きて、着ていた上着を脱ぎ、草原にねそべった。
ここがどういう場所なのか考える間もなく私は眠りについた。
気が付くとこじんまりした、一人暮らしのワンルームみたいな部屋のベットで寝ていた。
あたりを見渡すと、奈々子に似た声をした少女が部屋に入ってきた。
「ななえちゃん!!よかった!ここにこれたんだね!」
「ななこ?どうしてここに?」
奈々子もきちんと姿が変わっていた。
前は少し髪色がこげ茶だったけど今はきれいな黒髪。
ななこは「いわゆる転生ってやつだよ」と言ってしばらく黙っていた。
奈々子はパッと明るい顔をして、「まあこっちにおいでよ」と私を引っ張っていった。
奈々子は私の手をしっかりつかんで大勢の人がいる市場を駆け抜けていった。
今にもこけないかという速さで走っていた。
「ねぇ、どこ行くの?なにをしにいくの?」「、、、、、」
奈々子は黙ったまま。
何をしていいか迷っていた時に奈々子が一軒のお店の前で止まった。
「ここの中の物を買っておいで、お金あげるから。」
私は戸惑いながらも「あっうん」とお金を受け取った。
お店には誰もいなくて薄暗かった。
ほうき(空飛くん)という札が張られたほうきを手に取った。
横に置いてあるリボンのついた黒いローブと一緒に。
なにこれ、、、、、
と思いながら、今ある額を数えながら迷っていた。
すると「いらっしゃいませ」という声がきこえた。
振り向くと結構なお年寄りの老婆がいた。
「それをかうのかい?ならこの帽子とボストンバックももっていき。サービスだよ。」
「あ、、、ありがとうございます」
そう言ってお金を払いお店を出て行った。
奈々子は「おかえりななえちゃん!」
といった。うん、、、
奈々子は「あのねごめんね奈々枝ちゃん」といった。
「ひなのは奈々枝ちゃんを殺したかったわけじゃないよ、、。」
「どうして?ならここは現実じゃないってこと?」
「いいえ。現実じゃなくて現実でもある。」
「ここは奈々枝ちゃんがいた元の世界じゃなくて死者が作り出した夢。てんごくみたいなもんかな。
だけど元は現実にいた人が作り出したばしょだから、現実となっている。死者の場所だね。」
私は「じゃあ私は死んでいるのね、、でもどういうこと?」といった。
奈々子は少し寂しそうな顔をして、こういった。「私あっちのほうにはもういないんだよね。幼稚園の時に死んでたんだよね。交通事故で。その幻影がこっちの私と一緒に成長して、みんなに見えるようになって、、、、、、でもこっちの私は独りぼっち。あっちの私はこっちの私と一緒だから奈々枝ちゃんをこっちに連れていくように命令したの。だけど奈々枝ちゃんを殺すしか道はなかったんだよ。」
「そうなんだ。それでひなのにお願いしたのね。」といっても内心ものすごく動揺、悲しかった。
「そう、、。私さ、、いつか友達と旅をするのを夢見てたんだよね。だからゆるく一緒に旅をしない?」
「いいよ。だけどこれからも仲良くしてね。」
そして私は奈々子と旅をすることになった。
奈々子は私からローブ達を受け取りポンポンっと魔法で増やしていった。夢の国だなあ。
私たちはそのローブや帽子を受け取りはおった。
奈々子は「こっちは荷物用に使おう」と荷物整理をしていた。ほうきにボストンバックを二つつり上げ、奈々子が遠隔操作してほうきを浮かすと言った。
、、、、、、、、え、、、、、、?
ほうき操作するひとわたしになるじゃん!!やり方わかんないし!