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女優デビューした娘から母へ

 もしもし、お母さん? 遅くなっちゃったから、もう寝てるかなぁって思ったんだけど、電話大丈夫? ……うん、私は大丈夫。周りは結構、風邪引いている人が多いけどね。お母さんは大丈夫? ……うん、ああ、お父さんも大丈夫なんだ、そう、良かった……。


 ……えっ、私? ちゃんと食べてるよ、大丈夫。味噌汁もちゃんと作ってるし。……あのさ、今日電話したのはさ、お母さんに早く伝えたい事があるの。


 ……えっ、結婚? いや、それはまだなんだけど。……うん、そりゃ私だって、早くしたいんだけど。……うん、いや、結婚の前にさ、私には叶えたい夢があったでしょ?


 ……そう、それ。私ね、決まったんだ、遂に! ……えっ? そう、ドラマ。NHKだよ。……そう、あの天下のNHK様だよ。良かったね、受信料払ってきて。


 ……えっ? そんな、大した役じゃないよ。本当にちょい役。台詞もちょこっと。……えっ? そうだよね。お母さん、よくわかってるね。こういう下積みが大切なんだよね。……うん、わかってる……。


 あのね、お母さん……。私の小さい頃からの夢……、女優になるっていう夢……、お母さんだけだったよ、ずっと応援してくれたのは……。お父さんに反対された時も、お母さんがお父さんを説得してくれたよね……。


 ……うん。だからね、私が女優になれたのは、お母さんのお陰なんです。……ううん、お母さんがいなかったら、私、女優になれなかった。……うん、本当だよ。お母さんのお陰だよ。だからね……、今日は言わせてください。お母さん、今までありがとうございました。……うん、そりゃあわかってる。これからが本番だもんね。


 とにかく、お母さんのお陰です。ありがとうございました。これからも応援、よろしくお願いします!

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