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むかつくあいつ

あいつの言動に腹が立った。頭に血が上った。拳を握りしめた。気づいたら、あいつの頬を平手打ちしていた。

「ちょっと、待ちなさいよ。ねえ、ねえ待ってってば〜。もうこの最低男!!」

追いつくことのできないほどの速さで走って行ったあいつにキレる私を、親友の早希がなだめるも、私の怒りは収まらない。


「マジで何あいつ。人を傷つけて何が面白いっての??ふざけないでよ!!早希、先に帰って。私、あいつのこと追いかける。」

「えっ」

早希が止める前に私は走り始めていた。と、後ろから足音が聞こえてきた。と思ったら早希が

「私を置いていかないでよ。あんただけじゃ心配。私も行く」と私の隣まで追いついてきたのだ。

「大丈夫だよ。」というも、それを遮るように早希は言う。

「あんただけじゃ、優と喧嘩になるだけでしょ。」その通りだと思った。しかし、気持ちは素直なものではない。自分でも追いつかないほどの速さですぐさま言い返す。言葉は速い。

「大丈夫!!!」どれだけ抵抗しても早希も早希で下がらない。早希も頑固だ。

頑固同士がよくここまで一緒に居られると、自分たちの関係に関心するほどだ。


先に折れたのは私だ。


あ、そうだ。このまま進むと、早希は私のことを「あんた」と呼ぶことが多く、下手すると私の名前が出てないおそれもあるので、今言います。


私の名前は棘咲真央。この名字からして、私の性格を表していると思う。棘ってつく名字ってあまりない。この名字、結構かっこいい。自分で言うのもなんなんだが。

年齢は17歳の高校2年生。極々普通の、普通すぎる人生をそれなりに楽しんでいる、と思う。

高校2年生サイコーなんちて。。

あ、あいつのこと追いかけなきゃ。で、ではまたあとで。

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