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Épisode2-1


―――――――〈瑠莉side〉――――――――

ある日の夜、ダルマンから話があると瑠莉とエレーナが呼ばれた。

「明日の午後に来客が来ることになってだな。」

「あら!どなたがいらっしゃるんですか?」

「カーライユとリックだ。それからミーテルも来ると言っていたぞ!」

瑠莉は名前を言われても分からない人だったのでぽかんとしている。

その顔を見てダルマンは付け加えて説明をしてくれた。

「カーライユ・ヴァン・ベアトリーとフェリックス・トマス・カスティルは、私と同い年なんだ。学生時代からの友人で、月に一回は近況報告などで集まっているんだ。かれこれ、4か月ほど開いてないがな。

ミーテルと言うのは、リックの娘でなルリの話をしたら会いたいと言っていたので声を掛けたんだ。」

「そうなんですね。」

どんな子だろう……会うのが楽しみだなぁ

「ルリちゃん急でごめんね……」

「いえいえ!大丈夫ですよ!皆さんにお会いするのが楽しみです。」

 

次の日の午後、ティナに少しおめかしをしてもらいみんなが来るのを待っていた。

「お!来たみたいだな。」

ダルマンの言葉と同時に2人の男性と1人の女性が入ってきた。

「久しぶりだな。ダルマン。元気そうで何よりだ。」

「前回集まったのは4か月も前だから久々だな。」

2人の男性とダルマンは、がははと笑いながら挨拶を交わしている。

「そうだ紹介しよう、うちの食客のルリだ。」

急に挨拶を振られたので戸惑ってしまった。

「は、初めまして。松本 瑠莉です。」

「で、こっちの短髪で顔がきりっとしているのがカーライユだ。」

「初めまして。紹介に預かったカーライユ・ヴァン・ベアトリーだ。カーライユと呼んでくれ。」

「で、こっちの髪の毛を結んでいて顔が丸いのがリックことフェリックスだ。」

「同じく紹介に預かった、フェリックス・トマス・カスティルです。君がダルマンの手紙に書いてあったルリさんだね。会えて嬉しいよ。

リックって呼んでいいからね。それから私の娘の……「ミーテル・トマス・カスティルです。お邪魔します。」歳が近いから分からないことがあったら相談すると良いよ。」

「じゃあ、帰る時に声を掛けるからゆっくりしとくといい。」

「はい。分かりました。」

ダルマンたちは、ダルマンの書斎に向かった。瑠莉とミーテルはバルコニーでお茶をすることにした。

 

バルコニーに向かっている最中に、改めて自己紹介をしている2人。

「ミーテル・トマス・カスティル。ミーテルって呼んでね。歳は23歳。宜しくね。」

ミーテルと呼ばれる女性は、ブロンドの髪で長さは腰くらいまである。顔立ちは整っていて綺麗な顔をしている。

体系もスラっとしていて女性の私でも惚れてしまいそうだ。

「松本 瑠莉です。20歳です。」

「ルリちゃんって呼んでもいいかしら?」

ミーテルは優しい顔で聞いてきてくれた。

「はい!私は、ミーテルさんって呼ばせてください。」

それから、瑠莉とミーテルはお互いの話や、メテオールの事などを話した。

「ここに来てどれくらい経つの?」

「2か月と少しぐらいここで過ごしています。」

「そうなのね。経緯を聞いても良いかしら?」

「分かりました。話が長いので歩きながらでもいいですか?」

「えぇ、良いわよ。」

……

………

説明を大体終えると、ふともっちゃんの事を思い出した。

「あっ!そういえば!ミーテルさんに見せてあげたいのがあるんです。」

「何かしら?」

「こっちに来てください!」

そう言うと瑠莉は小さな小屋があるところへ案内をした。

「あ、ミーテルさんは動物好きですか?」

「えぇ。家でも犬を飼っているから平気よ。」

その言葉を聞いてから瑠莉は小屋に入っていった。

「この子です!」

「わー!白くてふわふわで可愛い!名前は?」

「もっちゃんって言います!」

「モッチャン?!ルリちゃんが付けそうな名前だわ。」

ミーテルは笑いながら話してきた。

ウサギを抱っこしてなでているミーテルを見て瑠莉は微笑んでみていた。

「この子はどこで見つけたの?」

「私が回復魔法を使って助けてあげたんです。」

「この子は怪我をしていたのね。」

「いや!怪我と言うか…ダルマンさんがもっちゃんを連れてきてくれたんですけど、その時もっちゃんは黒いもやをまとっていたんです。

私がそのもやを祓って助けてあげました。」

「そんなこと本当に出来るのかしら?」

ミーテルは瑠莉の話を信用できないと半信半疑で疑っている様子だった。

そんな様子をみた瑠莉は

「疑っていますね!今から見せてあげますよ。この小屋だともっちゃんが驚いてしまうので外でも良いですか?」

「良いわよ!」

kasumisou

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