第11話 CHAOS(ケイオス)―1
7月。
梅雨の時期が終わりを迎え、季節としての夏が本格的に到来し始める頃合い。
衣替えも終え、雰囲気としても夏一色の空気が満たされていく私立吹照高等学校。
期末試験を終え、残すは終業式ぐらいということもあってか生徒のみんなは
夏休み期間の予定を立て始めて浮足立っていた。
生徒A:「試験終わったね~」
生徒B:「夏休みどうする?」
生徒C:「おれ、部活~」
生徒D:「バイトどうしようかな~」
生徒E:「大学受験とかで今から勉強漬けだよ俺・・・」
教室内でも今後の予定に付いての賑わいが為されている中でミカサも試験が
終わったこともあってかメイら友人らとも休みにおいての予定を話し合っていた。
メイ:「ミカミカは夏休み何するか決まっている?」
ミカサ:「うーん、特に決めてないかな~?いつも通りやるとは思うけどもどこかに
行きたいとは思うけどねぇ~」
メイ:「だね~メジャー所はどこも混むのは確定だろうし、のんびりしたいかもね~
サキやんは?」
隣にいた西園寺サキにメイは声を掛ける。
サキはそうですね~、と少し悩む様子を見せてから口を開く。
サキ:「お盆は親戚の家に向かうぐらいで特に予定はありませんね。とはいえ、
静かな温泉でゆったりとかしたいですね~」
メイ:「だね~というか私らなんか枯れ過ぎてない?」
ミカサ:「レジャー施設はシーズン的に混み合うからしょうがないよ・・・」
そんなことを笑いを交えながら話していたミカサはふとマキナにも声を掛けた。
ミカサ:「ねえ、マキナはどこか行きたい所とかある?」
マキナ:「―――――――」
ミカサの声にマキナは反応しなかった。
というよりかは何かを考えているのかミカサ初め周囲の面々の話を聞いてなかった様だ。
ミカサ:「――――マキナ?」
マキナ:「―――ン?ミカサ、どうしました?」
ようやく気付いたのか、マキナがミカサの方へと顔を向ける。
ミカサ;「もしかして、さっきの話聞いてなかった?」
マキナ;「すみません・・・少し考えごとをしていたので――――」
謝罪の言葉を言うマキナ。
メイ:「珍しいね、マキマキが考え事って」
サキ:「私たちでよければ相談に乗りますが?」
マキナ:「ありがとう二人とも。だけどもこれは私自身の問題だからおそらく無理かもしれません」
二人に感謝の言葉を述べながら断るマキナ。
無理しないでね、と心配するメイとサキの隣でミカサは別の意味でマキナのことを
心配していたのであった。




