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盤外上のストラテジー―6

時刻はPM22:00。

場所は変わりイカルガ社のビル。

応接室兼執務室においてイカルガ社長のアインハルト・ハヤト・イカルガは

【ブリューナク】司令であるメルクーアと共に国芳議員とドーガー提督との

面会を行っていた。


ドーガー提督:「今回は色々と大変でしたなイカルガ社長」

ハヤト:「お気遣いありがとうございますドーガー提督。」


ドーガー提督の気遣いの言葉に感謝と共に頭を下げるハヤト。

東京国際マシンナリィフェア終了からハヤトとメルクーアは関係各所及び

各方面との騒動における折り合わせや対応に追われ、終了したのがつい先ほどであった。

そのまま、休憩をせずに2人との面会を行ったのも待たせるのも悪いのもあるが

同時に確認などもすべき事項もあったが故でもある。


メル:「夜分遅くの対応にありがとうございますお二人とも」

ドーガー提督:「構わんよ。今日一番大変だったのはそっちなんだ。おまえさんらに比べればワシらなんぞの苦労は大したことはない」


ドーガー提督の言葉に国芳議員もええ、と相槌を打つ。

その言葉にメルクーアは感謝を述べ、ハヤトは笑みを浮かべる。


メル:「ありがとうございます。お二人とも」

ドーガー提督:「なーに、気にしなさんな・・・さてと、それはそれとして今回は

収穫があったと見るべきでよろしいかな?」


ドーガー提督の質問にハヤトはええ、と真剣な表情で答える。


ハヤト:「本来とは違う形になりましたが【ガルーダ】の可変時の稼働データが取得できたのはオペレーターを担当した自衛官の方に感謝ですね」

国芳議員:「彼女には後で伝えておきしょう―――正式配備に関しては少し遅れるかもしれませんが」


そういう国芳議員の表情は憂さを伴わせる顔をしていた。

ALの国内配備に関しては国会内でも賛否は当然存在している。

しかし、昨今の国際情勢などを考慮すれば避けては通れない道でもあるのは事実。

人によっては様々な意見が飛び交う政治的問題も含んでいるが今回の【ガルーダ】の配備は今後を踏まえた上でのお披露目でもあり、国芳議員が各方面に協力を仰いだ努力の結果でもある。


メル:「国芳議員の尽力のおかげで私たちも今後の活動に対しての指針を得れたのはとても大きいことだと思っております。」

国芳議員:「私はできることと云えば国会で皆さんの代弁を行うぐらいのことしかできない・・・【ブリューナク】を初め、現場の彼らが少しでも負担が軽減できるのであれば冥利に尽きます」

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