表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マシンナリィガール:ゼノ  作者: 貴宮アージェ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

88/98

鋼鉄のフェスティバル(後篇)-11

アルゲスオペレーター:「不破一尉、今です!!」

不破:「!!」


【アルゲス】オペレーターからの通信に応える様に不破はコンソールを素早く操作する。

操縦桿(グリップ)を握りしめ、前へと動かすと同時に【ガルーダ】の推進器(スラスター)が火を噴くと宙を浮く様に飛行していく。

それに呼応する様に【ガルーダ】の機体が変形を始めていき、その姿を瞬時に変えていった。

これこそが【ガルーダ】の最大の要素である航空形態への変形である。

素早く航空形態へと変形した【ガルーダ】はスロットルを最大にした不破によって

推進器のバーナーは盛大に火を噴き、【ダイモーン】に向かって突っ込んでいく。

低空飛行ながら猛スピードで突っ込んでいく【ガルーダ】はそのまま【ダイモーン】の胴体部へと激突する。


ガルダルフ:「ッ?!」


内部にいたガルダルフは驚愕の表情を見せるほど凄まじい衝撃が襲う。

激突した瞬間、航空形態の【ガルーダ】は弾き飛ばされ、【ダイモーン】も仰向けの様に地面へと倒れる。

衝撃は凄まじくアンカーを放った【アルゲス】の腕部は軋み、そのままワイヤ―事腕部が引き千切れ、【アルゲス】もその反動で完全に転倒してしまう。

激突した衝撃、ブーメランの様に回転しながら【ガルーダ】は無人となった観客席へと突っ込む。

中にいた不破は衝撃で身体を激しく揺らしながらも苦痛の表情浮かべながらも倒れ伏した【ダイモーン】の方へと睨みながら、


不破:「一矢報いたぞ―――」


そう言うと集中力が途切れたのかそのまま気を失ってしまう不破。

【アルゲス】のオペレーターはかろうじて意識を保っており、一連の様子を見ていた。


アルゲスオペレーター:「や、やった・・・これでもうアイツも――――」


朦朧としながらも勝ち誇る彼であったが、すぐにその認識は間違いだったと思い知らされる。

倒れ伏していた赤黒いALは一瞬とはいえ、ピクリと動いていなかったがその後すぐに片足を動かして立たせ、ゆったりとまるで人間が起き上がる様にゆっくり上体を起こしていく。

そのまま赤黒いALはゆったりと目を覚まさせるように鋼の躯体を起き上がらせ、両の脚で大地を踏ませる様に仁王立ちの様に立ち上がらせた。

その様子をマジマジと見せつけられた【アルゲス】のオペレーターは朦朧としていた意識がはっきりと覚めていく。


アルガスオペレーター:「ウソ・・・だろ・・・――――――」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ