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鋼鉄のフェスティバル(後篇)-9

ロングスカウターの言葉を通信越しで聞いてマキナは当時のことを思い返す。

ショッピングモールで相対した【ゴブリン】使いのALオペレーターとは

明らかに装備や練度が違うのはわかっていた。

そんな襲撃以降、慎重な行動をしていた連中が今回の様な動きを見せたのは

それなりの理由があるのだろうがマキナからすればそれを考察する理由はない。


マキナ:「どちらにしても邪魔をするのなら蹴散らすのみ。【クロウ】!!」

クロウ:『了解。全システム、戦闘モードへシフト』


【ガンクロウ】の動きに気付いたダークグリーンカラー【サイクロプス】の内の1機は腰部に装備していたAL用の戦闘用ナイフを抜き、構える。

続く様に他の【サイクロプス】もナイフを抜き、戦闘態勢で身構える。

切り込むタイミングを見計らい、ジリジリと距離を詰めていく双方。

そこへ【クロウ】がマキナにメッセージを伝える。


クロウ:『後方より射撃勧告』

マキナ:「ッ!!」


直後、【ガンクロウ】から見た右隣の【サイクロプス】の頭部が吹き飛び、その衝撃で後方へと倒れ込む。


サイクロプスOP達:『!?』


ステルスカモフラージュを解除すると【ガンクロウ】の隣に“ソレ”が並び立つ。

スチールグレーの機体カラーリングにバイザーを彷彿とさせる頭部デザインに専用のサイレンサーと思わせる消音機を付けたマークスマンライフルを思わせる射撃兵装を携えた【AL】だ。

米国に本社を構える“フィフス・エレメント(FE)社”が開発したアームズレイヴン【メイルシュトローム】だ。

米国ではまだ試作運用の段階だったが【ブリューナク】に先行試験という名目で極秘にイカルガ社がライセンス取得して独自開発した機体でもある為か、本来の仕様と

異なる部分や仕様も散見されている。

そんな【メイルシュトローム】から【ガンクロウ】に向けて通信チャンネルが開かれる。


ライアー:「よう、ドンピシャだったぜ!」

マキナ:「ライアーか!!」

ロングスカウター:『スルーズ8、ライアー・マスター少尉。持ち場にいないと思ったが――――命令違反だぞ?』

ライアー:「お説教と始末書はあとで受けるよ・・・マキナ、ここは俺に任せておまえは先に行きな!」

マキナ:「大丈夫?」

ライアー:「へへ、ペテン師と言われている俺だぜ?簡単にはくたばらないぜ!!」

クロウ:『ペテン師は別に褒め言葉ではないと思うのですが』

ライアー:「そういうツッコミは良いんだよ!!いいからさっさと行きな!!」


ツッコミの応対をしながら先へ向かう様に促すライアー。

それに応える様に走り出す【ガンクロウ】へ阻む様に【サイクロプス】の残りが動き出す。

だがその邪魔をする様にライアーの【メイルシュトローム】はライフルを構えて弾を撃つ。

寸での所を手持ちのナイフで弾くが完全に動きが止まり、【ガンクロウ】の突破を

許すことになった。

ライフルを構えたまま、ライアーは【サイクロプス】達を睨み付ける。


ライアー:「さあ、おまえらの相手はこのペテン師ことライアー・マスター様だぜ?――――覚悟しな!」

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