表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/97

鋼鉄のフェスティバル(後篇)-4

場所は変わり、警備本部は慌ただしい所ではない状況に陥っていた。

観客の避難誘導、闖入者への対応諸々などなどもはや地獄絵図とはこういうのかと

いう様相を呈していた。

そんな中でもワイズマンは関係各所と連絡を取り合い、状況を整理しながら事態の収拾に努めていた。


ワイズマン:「ヴィダール隊、全員出れるな?」

ライアー:『こっちはいつでもいいぜ』

スバル:『さっさと行ってとっちめようぜ!!』

アル:『血の気在り過ぎ~まだ出撃許可は出てないでしょ』


ワイズマンの通信にライアーらALオペレーターを務める面々はいつもの調子で

答えていく。


ワイズマン:「全く頼もしい限りだな――――マキナ少尉からの連絡は?」

スタッフ:「先ほどから通信を受託しています。受けますか?」

ワイズマン:「頼む」


そう言うと音声通話がオンラインとなり、マキナの声が響く。


マキナ:『ワイズマン隊長!』

ワイズマン:「マキナ少尉、そちらの状況は?」

マキナ:『現在はミカサらと共に避難誘導に従い、行動中。そちらは?』

ワイズマン:「ヴィダール隊各員の準備は出来ている。【メイルシュトローム】全機

いつでも出せる状態だ。」

マキナ:『――――私も出撃しますか?』

ワイズマン:「出来ればそうして貰いたいが構わないか?」

マキナ:『そちらの判断次第ですぐ活動は可能。』


マキナの言葉にワイズマンはしばし思考した。

そこへ別口の通信コールが入る。

ワイズマンはスタッフに繋げる様に指示する。

別の音声通信オンラインとなり、そこから女性の声が響く。


女性の声:『ワイズマン大尉。聞こえますか?』

ワイズマン:「メルクーア司令!感度は良好、聞こえています!!」

メルクーア司令:『マキナ少尉も出撃させてください。敵ALが未知数な上に1機だけとは限りません。他のヴィダール隊員たちには敵増援に備えて2次待機でお願い

します』

ワイズマン:「わかりました――――少尉、聞こえたな?【ガンクロウ】は待機している。指定のポイントまで向かってくれ。ミカサ女史らに対してはこちらからすぐに増員を送る。」

マキナ:『了解。近くにいるミカサも了承してくれたのでそちらに至急向かいます』


通信が切れると同時にワイズマンはロングスカウター含めたヴィダール隊全員に声を掛ける。


ワイズマン:「おまえたち聞こえたな?ヴィダール隊は全機2次待機。不測の事態が起き次第、至急急行しろ!

ロングスカウターは索敵を続け、会場とその周辺の情報を行え、小さいことでも見逃すな!【クロウ】にも通達を忘れるな!!」

全員:『了解!!』

スタッフ:「ワイズマン大尉!会場周辺に突如として【レイヴン】の出現を確認観測されました!」

ワイズマン:「識別は?!」

スタッフ:「現在確認中ですがライブラリ照合されない可能性があり、例のALと同じ可能性が高いと」


そこへ更に通信が繋がる。


?????:『ワイズマン隊長、聞こえる~?聞こえますか~?おーい』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ