表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マシンナリィガール:ゼノ  作者: 貴宮アージェ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/98

鋼鉄のフェスティバル(中篇)-7

時刻は12:00。

昼食の時間帯ということもあってか、会場の込み具合は一旦のピークを迎え、

人混みの流れは穏やかさを感じさせる様に緩やかとなっていた。

会場の外、新型機のお披露目となる屋外ステージでは場のセッティングでスタッフらがパイロットとなる人物たちと最終ミーティングを行っていた。

今回、お披露目される機体は【AL】2機と【WL】1機となっており、イカルガ社とカシマ重工の共同開発となっている【ガルーダ】もお披露目される機体の一つだ。

国内もとい世界的にも初の可変機構搭載の量産型アームズレイヴンともなれば世間のみならず業界隈の注目もひとしおといった感じだ。

ミーティングを終えた【ガルーダ】のオペレーターである不破恵子一尉はおにぎりなど持って軽い昼食を取っていた。

そこへ彼女へ声を掛ける人物がいた。


?????:「恵子!」


不破はおにぎりを頬張りながら声の主の方向へと振り向いた。

視線の先には片手を上げてこちらへ近づいている女性とその後を追う様に連なって歩く男性の姿があった。

【ピースキーパー】を有する警視庁特機2課第1小隊隊長の加藤シンイチと第2小隊隊長を務める八雲シノブ警部である。


不破:「シノブ!いえ、八雲(やくも)警部と呼ぶべきかしら?」

八雲:「別にいつも通りでいいわよ。あ、こちら同僚の加藤警部よ」

加藤:「どうも不和一尉。お話は八雲隊長からかねがね」

不破:「こちらこそお噂などは八雲警部からお聞きしてます」


よろしく、とお互いに挨拶を交わす。

加藤は不意に顏を上げて【ガルーダ】の方を見やる。


加藤:「これが例の可変型アームズレイヴンですな」

不破:「ええ、これは制式仕様ではないですが制式採用すればこれらの配備も進みますね」

八雲:「航空戦関連の認識などが変わる可能性があるほどとは聞いたけども」

不破:「今のところはまだ試行の段階だけども大きく塗り替わる可能性は十分に高いわ、軌道に乗れるかどうかは今後次第だけども―――――」


そう言いながら残っていたおにぎりを平らげ、飲み物を飲み干す。

【アームズレイヴン】は第3世代レイヴンから本格的な登場を果たしており、その

歴史は実際にはまだ浅いとも云える。

とはいえ、兵器としての有用性などは徐々に高まっていっており、ワークスレイヴンの次に生産性を上げている企業も増えている。

軍事用・戦闘用という忌避感は世間でも根強いが必要性の高さもまた重要性を高めているのもまた事実。

その為、様々な試みを行っている会社も多く、様々な特色を見せていっているのも【AL(アームズレイヴン)】という新しい分野の特徴となっていっている。

今回、お披露目される【ガルーダ】もまた今後のAL発展に置いては不可欠な存在となるポテンシャルを秘めており、今日のイベントは非常に重要の高いものなのだ。

故にオペレーターとして選ばれた不破二尉の背負っている重責が増えているのだ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ