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“普通”の終わり、“日常”のはじまり―6

午後の授業も終わり、放課後の時間と相成った学校内は帰宅する生徒と部活などで

学校に残る生徒に分かれて賑やかな喧噪の雰囲気を醸し出していた。

放課後のHRを終えた教室内は部活動や帰宅などで移動し、徐々に閑散としていく。

ミカサも机の上や中身などを片付け、カバンを持ち上げ、帰宅の準備を進めていた。

そこにミカサの友人である沙月メイが声を掛けてくる。


メイ:「ミっちゃん、この後はどうするの?」

ミカサ:「ごめんね。今日はやらなきゃいけない課題があるの」

コジロウ:「大変ですな。学生から仕事をすると言うのは――――」


メイの隣でうんうんと頷く眼鏡を掛けた男子生徒―――山田コジロウがそこに

居た。

彼の喋り方は些か特殊だが根は真面目で彼の趣向が絡む場合でない状況では

かなり話がしやすいタイプの人間だ。

2人に軽く返事をして教室から出るミカサは玄関へ向けて足を運ぶ。

その途中、職員室の前を通っているとちょうどマキナが職員室から出てきた。


ミカサ:「あ、マキナ」

マキナ:「ミカサ、これから帰りですか」

ミカサ:「うん、マキナの方は?」

マキナ:「難波先生から今日のことなどを聞かれたわ。何か心配事がないかどうか」


玄関へと向かう途中でマキナから話を聞く。

転入初日で授業に関してはマキナも悪戦苦闘している様子がそれなりにあったのは

隣に居たミカサも思った。

特にやはり日本を始めとした歴史や社会関連の内容で些かとんちんかんとも言える反応もあった。


ミカサ:「日本史とか大変?」

マキナ:「古典は特に―――年号は何とかなってはいるけども古文などはまだ・・・社会はどうにか」


なっているのかなぁ?と思ったがミカサはそれを呑み込む。

そんな雑談をしながら玄関の下駄箱置き場まで着き、靴を履き替える。


ミカサ:「マキナはこの後は?」

マキナ:「少し所用でそういうミカサはこのまま帰宅するのか」

ミカサ:「家でやらなきゃいけない仕事があるのよ」

マキナ:「そうか――――用心するのよ」


そう言うとマキナはそのまま玄関から外へ出ていく。

意味深とも取れる雰囲気を出していた彼女にミカサは疑問を抱きながらも、

彼女も帰路に付く。

学校の外では一台の車両が止まっており、遠巻きにミカサを観察していた者達が

いた。


男1:「目標を補足。予定通りに帰宅する模様」

男1:「―――――了解。予定通りに行動を開始する」


通信機らしきもので会話をしていた男は車両の中へと入るとそのまま車両は

移動を開始する。

そしてそんな車両を確認した“ソレ”がどこかに連絡を入れる。


?????:『こちら【ガンクロウ】。“ラット”が行動を開始、恐らくは予測通りの行動を取るかと』

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