影にうごめく“脅威”-7
中間定期テストも終わり、束の間の休み。
学校の授業も試験が終わったこともあってか午前中までとなり、
学生のそれぞれが各々のやるべきことをすべく、教室から移動している。
ホームルームも終わり、みんなが移動し始めている中、美神ミカサは
うーん、と唸りながら背伸びをしていく。
試験が終わったこともあってか、今度の週末をどうするかを考えてた所、
ミカサはふと隣のマキナの方へと振り向いた。
彼女は珍しく机に突っ伏しているという珍しい光景となっている。
ミカサ:「マキナ、どうだったーって聞くだけ野暮ね・・・」
マキナ:「――――古典と現国と歴史が・・・・・・」
ミカサにそう返答するマキナは微動だにせず、そのままだった。
何となく、ギャグマンガとかなら頭から白い煙でも出てるとも云える。
マキナは傭兵ということもあってか英語や数学などに関しては問題ないのだが
やはり日本に関わる部分などについては弱い(本人曰く『知人から教えて貰った
程度』)らしく今回の定期テストではその弱い部分で大苦戦した様子。
一応、ミカサも一緒になって勉強を手伝ったので赤点は回避できると思われるが
彼女の様子からして散々な模様なのは間違いないようだ。
ミカサ:「まあ、期末で回避出来れば大丈夫だよ」
マキナ:「赤点補習だけは何とか回避しないと――――!!」
机に顔を埋めながらも声には強い意思を感じさせるマキナ。
そこへメイとコジロウがやってきた。
メイ:「2人共、テストおつかれー!!」
コジロウ:「マキナ殿はどうしたでござるか?」
ミカサ:「一部の教科がちょっとね・・・・・・」
メイ:「あ~マキマキそこら辺、苦手だったよね~」
コジロウ:「得意分野であれば問題ナッシングなんですが、不得手となるとですからなぁ~」
マキナの様子に納得の反応を見せるメイとコジロウ。
そんな中、話題を変える様にコジロウは三人にある提案をするべく、声を掛ける。
コジロウ:「お三方、今度の土日いずれかお暇でござるか?」




