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影にうごめく“脅威”-6

ライアー:「そういや、今朝方のニュース知ってるか?」

ワイズマン:「例の事件か」

エレニア:「どういうこと?」


ライアーとワイズマンの話題に疑問符を浮かべるエレニア。

そこにロングスカウターが説明する様に口を開く。


ロングスカウター:「今朝方、とある反社会的勢力と目される事務所が何者かに襲われている形式があり、事務所内にいた人間複数名の死亡が確認されている。襲撃した時刻は警察の見立てでは昨日深夜未明と思われる時間帯とのことだ。犯人は未だ捕まっておらず、目的なども依然として不明らしい。手際などから単純な物取りではないとされているが警察からの公式見解はまだ出てないらしく、詳細は不明。」

エレニア:「犯人の姿とかわからないの?」

ロングスカウター:「残念ながら無理だそうだ。確認しようにも監視カメラが壊された上に映像記録なども軒並み復元不可能なまでにされているとのことだ。下足痕なども特に発見には至らなかったそうだ」

ライアー:「手際が良いってレベルじゃねぇな・・・まるでテメェの痕跡だけは残さない様にしているな」

ワイズマン:「しかし、よく情報が入ったな。まだ警察は公式的な発表もしてないだろう」

ロングスカウター:「それに関しては近々正式な発表があると思うが警察と我々が情報交換を含めた交流捜査が成される予定だ」

ライアー:「なんでまた?」

ロングスカウター:「その襲撃された場所が以前、マキナ少尉らを襲った連中らしい」


その言葉にワイズマンとライアーの表情が一変する。

しばらく前に起きたモールにおける美神ミカサを狙った襲撃事件。

その際にライアー達【ヴィダール隊】も対応に当たっており、マキナと【クロウ】が【ゴブリン】の対応に当たっていた中、彼らもまた襲撃者の対応に当たっていたのだ。

警察に確保されなかった連中は彼らによって捕縛され、【マーナ=マークリル】へと連行されていた。

その後、尋問では口を割らず、身辺調査で地道に外堀りを埋めていってたのがつい先日までのことである。


エレニア:「クチ割るの?」

ライアー:「さあな。連中がそいつらのお仲間かそれともただの雇われかで話も違ってくるだろうがな」

ワイズマン:「どちらにせよ、我々のやるべきことはただ一つだ。『ミカサ嬢を護る』ただそれだけだ」

ライアー:「だな。たった一人の女子高生を追いかけ回して人生めちゃくちゃにするような輩は一発ぶちかましてやらないとな」


ライアーの言葉にその場にいたワイズマンらのみならず聴こえていた全員が頷きなどその場で反応する。

そこへメールの着信音がワイズマンの携帯端末から鳴り響く。

ワイズマンは懐から端末を取り出し操作を行い、その内容を確認すると若干目を細めた。


ワイズマン:「みんな」

ライアー:「どうした隊長?」

ワイズマン:「緊急の要件が来たぞ」

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