変わり始める“日常”-4
トーストをトースターへとセットし、
フライパンには油を敷くと火を付けて
しばらく熱が広がるの待つ。
ある程度、フライパンに熱が広がるとミカサは
ベーコンとウインナーを数個先に入れて
焦げ目が付くまで両方をじっくり焼いていく。
綺麗な焼き目が付いたベーコンとウインナーを
お皿に載せていく。
その後、ミカサは冷蔵庫から卵を取り出し、
ボウルへと割って入れて砂糖を少し入れた後、
勢いよく程よくかき混ぜていく。
その後、フライパンへと流しいれていき、更に素早く
かき混ぜ解していき、スクランブルエッグを作っていく。
できたスクランブルエッグを先に載せたベーコンと
ウインナーの載ったお皿に盛り付けていく。
と同時にトースターのトーストが焼き上がる音がした。
焼き上がったトーストをもう一つ用意した更に載せ、
それらをダイニングテーブルへと運ぶ。
マキナ:「―――――う・・・ううん・・・・・!」
一方、寝室ではマキナがもぞもぞと動きを見せていた。
ミカサの料理の音が小さく聞こえ、それがマキナの目覚めに
繋がったようだ。
身をよじりながらベッドで小さく抵抗するような動きを
しばらくした後、マキナはむくりとその身を起こす。
マキナ:「――――――――」
まだ完全に眠気が覚めていない為か、ボーっとしているマキナ。
しばらくそのまま続いてたが少しずつ目が覚めてきたらしく、
そのまま背伸びをした後、ベッドから降り、ダイニングへ向けて
移動するマキナ。
ダイニングへ移動するとちょうどミカサが朝食の準備を終え、
カフェオレの入ったポッドを斜めにしてカップに注いでいた。
ミカサ:「あ、マキナおはよう!!」
マキナ:「――――おはようございましゅ・・・ミカサ」
まだ完全に目が覚めていないのかどこか眠気眼な様子のマキナは
ミカサの挨拶を交わし返す。
ボサボサ頭のまだ眠たそうな雰囲気のマキナにミカサは苦笑する。
ミカサ:「まだ眠い?」
マキナ:「――――正直に言うとまだ眠い・・・申し訳ない。
本来はミカサの護衛だというのに―――――」
ミカサ:「気にしないで。コンを詰めるのも仕事の大敵だからってのは
私もわかるから」
クロウ:『そうです少尉。“今まで”こういうことはなかったので
偶にはゆっくりすることも悪い事じゃありません』
タブレット端末から【クロウ】がそう答える。
気になる単語が出てきたがミカサは今はそれに触れずに
マキナに朝食をいっしょに取ろうと促す。
ミカサ:「とにかく顔を洗ってきて。それでいっしょにご飯食べよ」
マキナ:「わかった――――少し待っていてほしい」
そう言うと洗面所へ向けて歩み始めるマキナ。
ミカサはマキナ用のカップにもカフェオレを注いで一緒に食べる用意を
黙々と進めていった。