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変わり始める“日常”-3

ミカサ:「――――マキナには一緒に居て貰いたいです」

マキナ:「司令、そういうことです。よろしくお願いします」

メル:「わかりました。こちらこそありがとうございます」


お互いに頭を下げる。

それからはとんとん拍子で話は進んでいった。

親への説明は流石に骨が折れたがリチャードらの尽力もあってか

何とか納得して貰えたし、学校への説明も同様にしてもらえた。

その後は引っ越しや諸々を済ませて高校生になってから

2度目の住居移動となり、初めての同棲清潔と相成った。


ミカサ:(色々と急展開になったけどそれはそれでいいか)


ここまでの経緯を振り返りながら、マキナの寝顔をもう一度見た。

隣に寝ている少女は凛々しくもどこか機械的なクールビューティさは

どこにもなく、ミカサと同じ年相応の少女を思わせる寝顔をしていた。

ミカサはマキナと最初に会った時の夜を再び思い返す。

あの時のマキナと今目の前にいるマキナは同じだがどこか違うとも

言える印象もあった。

確証がある訳ではない。


ミカサ:(どうしてそう思うかは――――私もよくわかっていない)


この気持ちの答えはまだ見えない。

そんなモヤモヤを抱えながらもミカサはもう一度背伸びをした後、

ベッドから静かに降り、リビングへと向かっていく。

リビングに着くと同時にピコンと何かが起動する音が聞こえた。


クロウ:『おはようございますミカサ』

ミカサ:「おはよう、クロウ」


起動したタブレット端末から電子音の声が聞こえ、挨拶をしてきたので

ミカサもまたそれに答える。

音声の正体はAL【ガンクロウ】のAI【クロウ】だ。

【クロウ】はこのタブレット端末からアクセスしてミカサがリビングへと

やってきたことを察して声を掛けたのである。


クロウ:『マキナ少尉はまだ就寝中ですか』

ミカサ:「うん。起そうか?」

クロウ:『いえ、偶にはゆっくり寝かしておくのもいいでしょう。

ワタシもいますしので異変があったら知らせますので』


クロウからの返答にわかった、と頷いたミカサは朝食の準備を始める。

今日は土曜日。

学校は休みだが在宅ワークの関係上、ミカサはいつもの時間で

いつもの調子で起きる習慣を付けていたのだ。

寝ているマキナを起こさない様に静かに朝食の準備を着々としていく。


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