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“エッグ”という名のギフト―8

話は少し遡り、ミカサがメルクーア達に連れられて艦長室へと

向かっていく中、【マーナ=マークリル】の格納庫内は

色々と慌ただしい動きが目立っていた。

急遽の出撃に伴った影響で最初に予定していた作業が

遅れに遅れているのもあってかメカニックを中心とした作業員の

怒気と殺気が充満していた空気が支配している。

そんな血気盛んな整備員クルー達を束ねている整備班長であり、

チーフメカニックでもあるエレニア・スミスは

水分補給用のボトルを左手に右手にレンチを持って振りながら

怒号を部下のメカニックらに向けて放つ。


エレニア:「スケジュールが押しているんだ!チンタラしてる暇は

ないよアンタたち!!!」

メカニック一同:『ウィース!!姐さん!!!』

エレニア:「声だけは威勢が良いだけじゃ意味無いわよ!

【ガンクロウ】の整備だけじゃなく他の【AL】もあるんだからね!

グズグズしているのはケツにスパナ叩き込むことを覚悟してやんな!!」


体育会系の様な罵声の様な檄を飛ばすエレニア。

そしてその檄に応えるべく、テキパキと作業をこなしていくメカニック達。

そんな彼らのやり取りを聞きながらエレニアの方に近付いていく2人組が

来ていた。

1人は無精ひげを生やした後髪を雑に束ねた男性でもう1人は

眼鏡を掛けた筋肉質だが知的な印象を与える大柄な男性だった。

【ブリューナク】の実働部隊に所属するマキナの同僚でもある

ライアーとロングスカウターだ。


ライアー:「いつも思うが理系の連中ばかりとは思えない様な怒号だな」

ロングスカウター:「いつの時代の作業風景だと素人や外部の人間は

思うかもしれない錯覚を招くな。彼女らは本来ならかなりの技術者なのだが」

エレニア:「力仕事は少ないけども主な仕事は結局は体力勝負でもあるのよ!

頭でっかちだけじゃ整備なんてやってられないわよ!!」

メカニック1:「そうっス!!それに姐さんからの一撃はむしろごほうb!?」


中身が半分残っていたボトルを部下の顏に投げつけて黙らせるエレニア。

何やってんだ、という呆れた表情でそれを見守るライアーとロングスカウター。

コントの様なやり取りをした後、何事も無かった様にエレニアが

2人の方へ振り返る。


エレニア:「そういえば今日とっ捕まえた連中はこの前とのは別口で間違いないの?」

ロングスカウター:「それは間違いない。尋問した結果、どちらもこれといった

関連性がないことがわかった。クライアントも異なる様で足取りに関しては

現在、調査部が洗い出しているが難航が予想されている」

ライアー:「ま、使っている【AL】が全く違ってたし、整備部分とかも色々と

違いがあったりと別口だろうなって線は強かったからな・・・そっちは調べたんだろう?」


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