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“エッグ”という名のギフト―4

ミカサ:「“あるモノ”―――?」


ミカサの言葉にメルクーアは頷いてそのまま続けた。


メル:「私たちは便宜上【エッグ】という名称を用いています」

ミカサ:「エッグ・・・卵、ですか?」

メル:「イメージ的にはイースターエッグだと思ってください」

ミカサ:「イースターエッグ・・・つまり、本来意図されていないモノ?」

メル:「気付きましたか。電子関連のお仕事を為されてるなら既知だと思っていました」

マキナ:「どういうことです?」

ミカサ:「本来はお祝いごとのパーティーグッズでそれを隠して子供たちが

探して見つける遊びでそれを転じて本来の用途ではないけども作成者側のお遊び要素としての隠し要素って感じで仕込むのよ」

マキナ:「本来の仕様ではないがいざという時の切り札でもあると?ライアー達が

時折、そんな話をしていたが私はよくわからなかったが―――――なるほど」


ミカサからの解答にそういうことかと納得の相づちを打つマキナ。

話を続ける様にメルクーアは話を続けるべく、言葉を紡ぐ。


メル:「そのイースターエッグと掛けている【エッグ】ですが得られている恩恵は

計り知れないのもまた事実です」

リチャード:「この大型潜航母艦【マーナ=マークリル】もだが【レイヴン】も

【エッグ】の恩恵を受けている」

ミカサ:「え、そうなの!?」


思わず驚きの発言をするミカサ。

【レイヴン】特に作業用のワークスレイヴンはここ数年で急速的に発展と普及が

進んでいたことは知っていたが唐突な真実とも云える発言にミカサは混乱の様子を

見せつつあった。

それを見たマキナはミカサの方に視線を向ける。


マキナ:「ミカサ、どうした大丈夫か?」

ミカサ:「う、うん・・・大丈夫――――ちょっと頭が混乱しただけだから」


ありがとう、と気遣ってくれたマキナに言うとミカサはメルクーアへと視線を向けて


ミカサ:「つまり、私にもその【エッグ】と関係あるのですか?」

メル:「単刀直入に言うとそうですね」


キッパリと云われた。

一瞬、鳩が豆鉄砲を食ったようとも宇宙空間の唖然とした猫の様な表情になってしまったがミカサはどこか内心ホッとした(理由は自分でもよくわからない)。


ミカサ:「じゃあ私が狙われたのはその【エッグ】があるということなんですか?」

メル:「厳密に言えば【エッグ】は貴女の中にあって貴女の中にはない、ということですね」

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